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呼吸器 その1

みなさん,こんにちは。

今回は,新しいテーマに入ります。

まだ,他も終わってないのにね。笑

今回から呼吸器です。

構造よりも疾患が出やすいところです。

それじゃ,行きましょうか。


1 呼吸

 まず,呼吸とは何か?ですね。

 呼吸は,体内に酸素を取り入れて,二酸化炭素を排出する現象のことです。

 人間は栄養素を取り入れて,それを化学反応させてエネルギーや物質を取り出します。

 そのためには,体内に酸素を取り入れて代謝を行い,その過程で生じる二酸化炭素を排出しなければなりません。
 これをガス交換ともいいます。

 この呼吸にも2種類あります。

 内呼吸外呼吸です。

 内呼吸とは,細胞レベルで行う呼吸です。

 血液と全身組織とのガス交換です。

 外呼吸とは,肺で行う呼吸です。

 肺胞で行われるガス交換です。
3-81.jpg

2 呼吸器の構造

 呼吸器とは,この呼吸を行う器官です。
 
 呼吸は,肺の空気を入れ替える換気と,酸素と二酸化炭素を入れ替えるガス交換に分けられます。

 実際にガス交換を行っているのは肺胞と呼ばれるところです。

 その肺胞と外の空気をつなぐのが気道です。
 
 そのため,鼻から吸った空気は,

 鼻腔 ⇒ 咽頭 ⇒ 喉頭 ⇒ 気管 ⇒ 左右の気管支 と進み,最終的に肺の中の肺胞にいたります。

 鼻腔から喉頭までを上気道といいます。

 鼻腔,咽頭,喉頭です。

 気管から肺までを下気道といいます。

 空気は鼻腔を通って肺に向かいます。

 下図の点線の部分です。
 
 3-01.jpg

 それに対して,飲食物は口腔を通って食道・胃へと向かいます。

 上図の赤線の部分です。

 咽頭までは,空気も飲食物も通過しますが,同時に通過することはできません。

 これはあとで詳述します。

 呼吸器の第1回はここまでです。

 呼吸器では,構造は気管から肺が出題されるぐらいです。

 このあたりは出ません。

 なので,少し流しながら聴いてくれても大丈夫です。

 それよりは疾患かな。

 もちろん医師の国家試験は別ですよ。

 結構,細かいところまで出ます。

 次回は,上気道の構造と機能をやります。




 音声・動画はyou tubeにあります。

 https://www.youtube.com/watch?v=Si9IjjD7tlI

 です。

 ツイッターは zackzack1224 です。

 ブログ・動画が更新されるとツイートされます。




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テーマ : 医療従事者になるための勉強
ジャンル : 学校・教育

呼吸器 その2

みなさん,こんにちは。

呼吸器の第2回です。

間がかなり開きましたね(笑)。

3 鼻腔

今日は上気道(じょうきどう)の構造と機能です。

上気道には鼻(び),鼻腔(びくう),咽頭(いんとう),喉頭(こうとう)があります。

(1) 構造

 まずは,鼻腔(びくう)からです。

 鼻は顔の外に見えている外鼻(がいび),鼻の中の空洞である鼻腔(びくう),鼻腔の周囲の顔の骨の中にある空洞(副鼻腔=ふくびくう)の3つからできています。

 鼻は,外鼻孔(がいびこう)によって外界とつながっています。

 外鼻孔のすぐ内側を鼻前庭(びぜんてい)といいます。

 鼻の穴のすぐ内側の皮膚でおおわれている鼻毛の生えている部分のことです。

 この鼻毛によって,吸気の際に空気中の塵を除去します。

 鼻腔を左右に分けている部分を鼻中隔(びちゅうかく)といいます。

 表面は粘膜ですが,内部は軟骨と骨から構成されています。

 この部分が,左右どちらかに曲がってしまうと,強い鼻詰まりやしつこい鼻血の原因になります。

 よくボクシングの試合などで,鼻が折れる(曲がる)というのはこのあたりです。

 曲がると鼻血の原因になります。
3-05.jpg

 鼻腔の外側から飛び出しているひだを鼻甲介(びこうかい)といいます。
  
 表面は粘膜ですが,中は骨でできています。

 上鼻甲介中鼻甲介下鼻甲介の3つがあります。

3-06.jpg


 顔の骨の中にある鼻腔の周囲にひろがる空洞を副鼻腔(ふくびくう)といいます。

 内側は粘膜でおおわれ,鼻腔とは細い通路でつながっています。

 副鼻腔は前頭洞(ぜんとうどう),篩骨洞(しこつどう),上顎洞(じょうがくどう),蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の4つで構成されています。

3-08.jpg

(2) 機能

 鼻前庭から鼻腔は粘膜でおおわれています。

 粘膜は分泌液を出しており,吸い込んだ空気中に含まれるごみやほこりを吸着します。(除塵)

 また,鼻腔を通る吸気はわずかの時間で37℃,湿度100%まで加温・加湿されます。

 ごみ,ほこり,細菌,ウィルスが付着した液は,鼻腔の奥に運ばれ(線毛運動),のどから痰(たん)として出たり,食道から胃に入ります。

 鼻中隔の粘膜の下には発達した血管網があり,鼻出血の好発部位となっている。

 ここをキーゼルバッハ部位といいます。

3-13.jpg

  副鼻腔の空洞は,共鳴効果を発揮して声をきれいに響かせる働き(共鳴効果)があります。

 また,副鼻腔の粘膜からも分泌液がでており,空洞内の雑菌や老廃物などを鼻腔内に排出します。

 副鼻腔が炎症を起こすといわゆる蓄のう症(副鼻腔炎)になります。

 鼻粘膜は,呼吸の際に機能しますが,嗅覚に関与する部分があります。

 この部分の粘膜は嗅上皮(きゅうじょうひ)といいます。

 内部に嗅細胞を備えています。

4 咽頭

(1) 構造

 咽頭とは,鼻の一番奥の部分から食道の入り口までをいいます。

 ちょっと細かいですけど,咽頭は上咽頭(じょういんとう),中咽頭(ちゅういんとう),下咽頭(かいんとう)の3つに分けられます。

 看護師の試験には出にくいと思いますが,ちょっと説明をしておきます。

 図をクリックすると大きくなります。

3-1.jpg

① 上咽頭

 鼻の奥とのどの境界付近をさします。

 鼻呼吸の空気の通路になります。

 耳管扁桃(じかんへんとう)や咽頭扁桃(いんとうへんとう)があります。

 扁桃とは,咽頭にある卵状の隆起を言います。

 アーモンドの種子の形に似ているためアーモンドの別称である「扁桃」と名づけられました。

 耳管扁桃は,上図の茶色の部分です。

  咽頭扁桃は,上図の黄緑色の部分です。

 ちなみに,アデノイドというのは,咽頭扁桃という組織の腺様増殖症という意味です。

 しかし,咽頭扁桃のことをアデノイドとも言います。

② 中咽頭

  口を開けたときに見える部分です。

 口蓋扁桃(こうがいへんとう)や舌扁桃(ぜつへんとう=舌根扁桃)があります。

 口蓋扁桃は,上図の赤い色の部分です。

 舌扁桃は,上図の水色の部分です。

 世間で言う「扁桃腺」は,この口蓋扁桃のことです。

  ただ,実際には「腺」はありません。

  腺というのは分泌活動を行う細胞の集まりです。

  口蓋扁桃を扁桃腺と呼ぶのは,通称あるいは一般的な名詞ということになります。


 私にも大きな「扁桃腺」があり,熱を出しやすい体質です。


 ここには口蓋垂(こうがいすい)があります。

 上図の黄色い部分です。

 口蓋垂は,軟口蓋(なんこうがい)の後部にある口蓋帆(こうがいはん)から垂れた部分です。

 一般には,「のどちんこ」とも言われていますね。

③ 下咽頭

 中咽頭の下方から食道の入り口までの間の部分です。

(2) 機能

 上咽頭,中咽頭には,免疫組織である各種の扁桃があり,喉粘膜下にあるリンパ組織とともに有害物質を防いだり,ウィルス,細菌の感染を防いでいます

 咽頭扁桃,耳管扁桃は口蓋扁桃,舌扁桃とともにワルダイエル咽頭輪(扁桃輪)を形成しています。

 ここで,感染を防止しています。

 私は子どもの頃,扁桃腺(口蓋扁桃)が大きいので切ろうかという話が出ていましたが,何か役割があるのだろうということでそのままです。

 これが正しいかどうかは別ですよ(笑)。

 口蓋垂は,飲食物が鼻腔に逆流するのを防いでいます。

 下咽頭は空気を喉頭に導入する通路となり,また発声するとき声帯の働きをたすけて反響器の働きをします。

5 喉頭

(1) 構造

 喉頭は咽頭と気管とをつなぐ気道の一部になります。

 気道は肺に通じる空気の通り道のことです。

 そして,喉頭は発声器官でもあります。

 下図の声帯(せいたい)のある辺りが喉頭になります。

 喉頭は,だいたい喉仏の辺りです。

 声帯の上部には喉頭蓋(こうとうがい)があります。


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(2) 機能

 喉頭は,発声器官である声門(せいもん)があります。

 声門は前庭ヒダ(ぜんていひだ)・声帯ヒダ(せいたいひだ)によって狭められた部分で,声帯にはさまれた間隙を声門裂(せいもんれつ)といいます。

 声帯は呼吸時には開いています。

 しかし,発声時には閉じています。

 声門を閉じて,その隙間から空気を出すことで声帯を振るわせて音声を発します

呼 吸 時 発 声 時
 声 門 開いている 閉じている


3-11.jpg
3-12.jpg


 物まねの上手い人は,声帯の使い方が上手いんですね。

 喉頭の入り口には喉頭蓋があります。

 喉頭蓋が蓋をすることで誤嚥を防ぎます。

 喉頭蓋が炎症を起こすと急性喉頭蓋炎という窒息の危険を伴う病気になります。

 最後に嚥下です。

 嚥下の際には,口腔相咽頭相食道相の順に食物は流れていきます。

  食物の位置によって3相(口腔相、咽頭相、食道相)に分かれます。

  詳細については消化器でやります。

 黄色の食物が上から下に流れていくのが分かります。
 

 咽頭相の時には,口蓋垂が上がって鼻腔と遮断され,同時に喉頭蓋が下がって気管が閉じられる。

 このようにして誤嚥が防止されます。

3-14.jpg
3-15.jpg
3-16.jpg



ちょっと,長かったですけど上気道はここまでです。

次回は下気道の構造と機能をやります。




 音声・動画はyou tubeにあります。

 https://www.youtube.com/watch?v=-gS0JGfhfGQ

 https://www.youtube.com/watch?v=eCcEYs8Dpak

 https://www.youtube.com/watch?v=ju1w3Bd1r-o

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  お疲れさまでした。

呼吸器 その3

みなさん,こんにちは。

東京は暖かいですね。

皆さんのところは,どうですか。


さて,今日は呼吸器その3です。

下気道の構造と機能です。

下気道は,気管,気管支,肺などを対象とします。

今回は気管気管支を対象とします。

下気道1です。

5 気管

(1) 構造

  まずは,気管とは何かですね。

  これは,喉頭から肺につながる管です。

  空気が出入りするところです。

  空気の通り道を気道と言います。

  気管は直径2.5cm内径は1.5cmほどで,長さは10cm~12cmぐらいです。

  交感神経が興奮すると内径は大きくなります。

  理由はあとで言います。

  気管の後ろには食道があり(下図参照),第6頸椎(けいつい)の前方から始まり、第4~5胸椎(きょうつい)の高さで左右に分岐します。(詳細は骨の構造でやります)

  そして,肺胞までに20~23回分岐します。

  気管は,気管軟骨(きかんなんこつ)が輪状靱帯(りんじょうじんたい)でつながって,気管を補強しています。

  下図の縞状の部分です。
3-18.jpg

(2) 機能

  気管の内面(内腔)は粘膜で覆われています。

  内腔(ないくう)は多数の繊毛を持つ多列線毛上皮(たれつせんもうじょうひ)と粘液を分泌する腺細胞杯細胞)で覆われています。

  多列線毛上皮の繊毛は異物や痰などを体外(口の方向)に押し出すように運動を繰り返しています。

  また杯細胞(さかずきさいぼう)(腺細胞)は粘液を分泌して,気管を保護し気道に湿気を与えています。

  下図をクリックすると大きくなります。
 
3-23.jpg

  上図で,左から右にピンクの異物を上に上げているのが分かります。

  多列線毛上皮は鼻腔咽頭気管気管支にも存在しています。

  鼻腔,咽頭でも同じように機能しているんですね。

6 気管支

(1) 構造
3-22.jpg

  気管は左右に分岐後,主気管支(しゅきかんし)となって肺に入ります(上図を参照)。

  右主気管支(うしゅきかんし)は左主気管支(さしゅきかんし)より短く直径が大きく,より急激な傾斜で肺に向かいます。

  これは胸部の左寄りに心臓があるためです。

  左主気管支 長さ4~5cm 分岐角は正中(真ん中)に対して45°ぐらい
  右主気管支 長さ約3cm  分岐角は正中に対して25°ぐらい
 
  そのため,異物は左より右主気管支へ入りやすくなっています。

  ピーナッツなどの誤嚥では右主気管支に入りやすくなります。
3-19.jpg

  気管支は肺門で肺の内部に入ると右で3本,左で2本葉気管支に分かれ樹枝状に分岐していきます。

  右だから「みっつ」,3本に分岐します

  このあたり試験で聞かれていますね。

  左右でいくつに分岐するか?ってね。

  右はいくつ?

  ここは当然、右は三つです。

  右は「みで始まるから三つです」。

  逆に左は2つです。

  左はいくつに分岐するか?です。

  さらに,

  葉気管支⇒区域気管支⇒気管支枝⇒細気管支⇒終末細気管支⇒呼吸細気管枝⇒肺胞管⇒肺胞嚢⇒肺胞


  と20~23回分岐を繰り返します。

  肺門では,気管支,肺動脈,気管支動脈,気管支静脈,リンパ管,神経および肺内にあるリンパ節は結合組織に包まれて一束となります。

  肺門とは、上図にもありますが、気管支、肺動靜脈が肺に入る部分です。

  左右の肺の内側のほぼ中央部にあります。

  そして,この一束となったものを肺根といいます。

  正確には,この肺根が肺門から肺の内部に入ります。

(2) 機能

  気管支は気管支枝あたりになると軟骨が徐々に減ってきます。

  そして,細気管支になると軟骨や腺細胞はなくなります。

  粘膜上皮は,気管支では多列線毛上皮だったものが,単層円柱上皮(たんそうえんちゅうじょうひ)に変わります。

  軟骨を欠く気道壁を膜性壁(まくせいへき)といいます。

  この膜性壁は平滑筋でできています。

  平滑筋は自律神経支配の不随意筋です。

  不随意筋ということは,人の意志では動かせないということです。

  腕や脚は意志の力で動くでしょ。

  腕は上げようと思えば上がりますよね。

  下げようと思えば下がりますよね。

  でも,平滑筋は意志では動かせません。

  平滑筋は自律神経が動かします。

  この平滑筋が気道の太さを変えて空気の流れを調節しています。

  交感神経を刺激すると,平滑筋が弛緩(ゆるんで)して,気管支は拡張します

  逆に,副交感神経を刺激すると,平滑筋が収縮して気管支は狭くなります

  煙などを吸い込んだときに,気道を収縮させる機能を持っています。

  ただ,気管支喘息などで平滑筋が痙攣を起こすと気道狭窄によって呼吸困難になります。

  ここは疾患でやります。

7 過去問

 そして,お待ちかねの過去問です(笑)。

 前回のところでは,過去問がなかったので淋しかったでしょ!

1 上気道とは鼻孔より咽頭までである。

2 気管は食道の後方にある。

3 気管支は左右それぞれ3本の葉気管支に分かれる。

4 気管異物は右気管支に入りやすい。

5 左右の主気管支の長さは同じである。



  
 音声動画は you tube にあります。

 https://www.youtube.com/watch?v=ycKKQVnWdBI

 https://www.youtube.com/watch?v=0zXv7PKode0

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呼吸器その4

みなさん,こんにちは。

今日もだいぶ暖かくなりましたね。

今日の散歩の途中に見たものは「コブシ」です。

10日ぐらい前から咲いていますね。

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これも,春を感じる花です。


さて,前回の問題の解答・解説です。

問題1 上気道ですね。

   上気道は鼻腔から喉頭までですね。

   ×です。

問題2 気管の位置ですね。

   気管は食道の前にあります。

   気管の後に食道があります。

   ×です。

問題3 気管支の分岐ですね。

   気管支は右に3本,左に2本の葉気管支に分岐します。

   右だから「み」っつで3本ですね。

   左は2本ですね。

   ×です。

問題4 気管異物の問題ですね。

   右主気管支は太く,短く,傾斜が急です。

   そのため,異物は右気管支に入りやすいですね。

   ですね。

問題5 左右の主気管支の長さは左右で異なりますね。

   右は約3cmぐらい,左は4~5cmぐらいです。

   ×ですね。

   ここまでです。

さて,今回は呼吸器その4です。

下気道2になります。

肺・肺胞を対象とします。
   

8 肺

(1) 構造

  まず,肺の構造です。

  健康な肺は薄いピンク色です。
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  タバコを吸うようになると,黒や茶色に変色します。
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  下図をクリックすると大きくなります。
3-024.jpg

  肺は心臓をはさんで左右に1個ずつあります。

  これを一対の臓器と言います。

  左肺(さはい)は右肺(うはい)より小さくなっています。

  だいたい,右肺:左肺=10:8~10:9ぐらいです。

  これは心臓がやや左に片寄っているためです。

  その分,左肺が小さくなっています。

  肺の上端を肺尖(はいせん)と言います。

  肺の下部を肺底(はいてい)といいます。

  肺底は横隔膜(おうかくまく)の上に乗っています。

  肺は,右が上葉(じょうよう),中葉(ちゅうよう),下葉(かよう)3つの肺葉(はいよう)に分かれています。

  そして,左は上葉下葉2つの肺葉に分かれています。

  肺葉の表面は径約1cmの多角形の小区画にわかれています。

  これを肺小葉(はいしょうよう)といいます。

  肺門に入った気管支は葉気管支(ようきかんし)に分かれます。

  さらに,それが区域気管支(くいききかんし)に樹脂状に分かれていきます。

  各区域気管支の枝が分布する範囲が一つの肺区域(はいくいき)といいます。

  肺区域は,さらに多数の肺小葉に分割され,その先で肺胞(はいほう)に至ります。

  左右の肺にはさまれた胸腔(きょうくう)の正中部(せいちゅうぶ)(真ん中)を縦隔(じゅうかく)といいます。
  ここには心臓,胸腺,気管,気管支,食道,大動脈,大静脈,胸管,神経などの重要な器官が存在します。
  
  
(2) 機能

  肺の機能は呼吸です。

  呼吸は項目を変えてやりますね。

  呼吸運動でやります。

9 肺胞

(1) 構造

  気管は,気管支に分かれて,さらに葉気管支⇒区域気管支⇒気管支枝⇒細気管支⇒終末細気管支⇒呼吸細気管枝⇒肺胞管⇒肺胞嚢⇒肺胞に至るんだよね。

  気管支は,次々に2つに枝分かれして樹脂状に伸びていきます。

  片方の肺だけで50万以上に分かれます。

  その先端が肺胞で,肺胞が集まったものを肺胞嚢(はいほうのう)といいます。
  
  両肺の中には,5~6億個の肺胞があるといわれています。

  肺胞は空気の袋です。

  大きさは大体0.1~0.2ミリメートルぐらいです。
  
  通常の呼吸では,肺胞を広げるとその表面積は50~60㎡(テニスコート1面分)になります。

  深呼吸をして肺胞を広げると100㎡になります(約60畳)。

  深呼吸をすると,より多くの酸素を取り込むことができます。

  下図をクリックすると大きくなります。
3-026.jpg

  終末細気管支から呼吸細気管支に分かれて肺胞に至ります。

  気管支には平滑筋が巻きついて,なにか刺激があれば瞬間的に気管支の大きさが変わります。

  肺胞の壁は薄く(1マイクロメートル以下),表面は毛細血管が覆っています。

(2) 機能

① ガス交換

  肺胞ではガス交換が行われます。

  ガス交換とは,血液中に酸素を取込み,肺胞に二酸化炭素を排出することです。

  まず,心臓から二酸化炭素を多く含んだ血液がきます。

  いわゆる静脈血です。

  肺動脈には静脈血が流れているんだね(引っ掛けで聞いてきます)。

  これを肺胞において,二酸化炭素を取込み,血液中に酸素を送り込みます。

  さっきと書き方が逆になっているので注意してね。

  意味は同じだよ。

  そうすると,ここで動脈血に変わります。

  肺静脈には動脈血が流れているんだ。

  画像をクリックすると大きくなります。
3-025.jpg

  肺胞内の空気は、薄い壁(1マイクロメートル以下)を隔てて血液と接しています。

  そして,血液が肺胞部分を通過する一瞬の間に,素早くガス交換が行われます。

  ガス交換の詳細は別項目で説明しますね。

② 表面活性物質

  肺胞という空気の入った袋は,表面張力によって縮もうとする傾向があります。

  表面張力とは大気圧によって物の表面が小さく縮もうとする力です。

  どう言うことかというと,空気にも重さがあるんですね。

  普段は感じてないけどね。

  そのため,地球上の人や物は常に,この空気に押されています。

  これを大気圧といいます。

  大気圧は,上からだけではなくて,横や下からも,あちこちから押してきます。

  例えば,コップに水を注ぐと,コップのふちより高く盛り上がっているでしょ。

  こぼれないよね。

  表面張力と重力が釣合っているんだ。

  表面張力が水を引っ張っているので水はこぼれないんだ。
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  あるいは,シャボン玉を膨らますときに,途中で口からストローを離すとシャボン玉が縮むでしょ。

  縮むのは表面張力の力です。

  肺の中でも,同じ力が働きます。

  そこで,肺胞を縮ませないために表面活性物質(肺サーファクタント)を分泌します。

  表面活性物質(ひょうめんかっせいぶっしつ)とは界面活性剤(かいめんかっせいざい)のことです。

  聞いたことがあるでしょ。

  表面活性物質によって表面張力の力を弱めます。

  大体5分の2ぐらいになります。

  こうして,肺胞をつぶさないようにしています。

  肺胞内面は肺胞上皮細胞(はいほうじょうひさいぼう)に覆われています。

  肺胞上皮細胞は,1型肺胞上皮細胞と2型肺胞上皮細胞に分かれます。

  このうち,2型肺胞上皮細胞から表面活性物質を分泌し,肺の虚脱を防いでいます。

  虚脱とは,肺の空気が抜けてしぼんでしまった状態のことです。

  肺胞上皮は,95%が1型肺胞上皮細胞によって構成されていて,ガス交換を行っています。

  残り5%が2型肺胞上皮細胞で表面活性物質によって,肺の虚脱を防いでいるんだ。

③ 免疫機能

  体内に入る空気は汚れています。

  そこで,はじめにワルダイエル咽頭輪で細菌やウィルスなどが気管や消化管に侵入するのを防止しています。

  ここで免疫機能を果たしているんだ。

  次は気管の繊毛運動です。

  異物が口に向かって移動します。

  そして,痰として排出します。

  これも免疫機能ですね。

  最後が,肺胞内のマクロファージです。

  大食細胞(たいしょくさいぼう)ともいいます。
  
  繊毛運動によって排泄されなかった非常に小さな異物(2マイクロメートル以下)を食作用によって取り除きます。

  食作用とは,細菌,ウィルス,死んだ細胞などの異物を細胞に取込むことを言います。

  これをマクロファージが行っています。

  マクロファージが免疫機能を果たしているんだ。

  ここまでです。

さて,最後は過去問です。

1 左肺は3葉に分かれている。

2 左肺は3葉に分かれ右肺の2葉より呼吸面積が大きい。

3 肺の容積は左が右より大きい。

以上です。

みなさん,お疲れさまでした。




 音声動画はyou tube にあります。

 https://www.youtube.com/watch?v=lRs7d0jhMgU

 https://www.youtube.com/watch?v=RmcRSd3Y0H4

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呼吸器その5

みなさん,こんにちは。

今日もいい天気です。

最近は春の花ばかり見ていましたが,今日は花じゃないものをアップします。

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ベニカナメモチです。

よく生垣に使われていますね。

うちの周りにいっぱいあります。

鮮やかですよね。

ハッとする感じです。

でも,蜂が寄ってくるんだよね。

それが気になりますね。

でも,きれいだ。

きれいなお姉さんは好きです(笑)。


それじゃ,いきますか。

まず,前回の問題の解答・解説です。

問題1 肺葉の数ですね。
    これは,気管支と同じです。
    右肺は,「みぎ」で三つです。
    左肺は二つになります。
    ×です。

問題2 右肺と左肺の比率は10:8~9です。
    1割以上違います。
    右肺の方が大きい。
    ×です。

問題3 前問と同じです。
    右肺の方が大きい。
    ×です。


さて,今回は胸膜・胸膜腔と呼吸筋です。

10 胸膜・胸膜腔

 胸膜・胸膜腔を説明するために胸部の構造を少しやります。

(1) 胸部の構造

  胸部には,内臓を収める胸腔(きょうくう)があります。

  胸腔は胸部内部の空間です。

  そこには肺や心臓などが詰まっているでしょ。

  胸腔の壁を胸壁(きょうへき)といいます。

  胸壁は筋肉でできています。

  胸壁の芯を作っているのが胸郭(きょうかく)です。

  胸郭は12個の胸椎(きょうつい)と12対の肋骨(ろっこつ),そして1個の胸骨(きょうこつ)で構成されています。

  胸椎とは背骨のことです。

  肋骨は12対あるので24本あることになります。

  「対」とは2本ということです。

3-36.jpg

  そもそも,肺は,この胸郭の中に浮かんだ弾力性のあるスポンジ状の臓器です。

  胸膜(きょうまく)は,肺を二重に包む薄い膜のことです。

  二重に包んでいるので,2つあります。

  まず,胸壁の内側を覆っている膜を胸膜といいます。

  胸壁は,胸膜という薄い膜で内張りされているんです。

  内側から,わざわざ膜を張っているんだ。

  これは,胸の壁側(かべがわ)の膜という意味で壁側胸膜(へきそくきょうまく)といいます。

  これが一つ目の膜です。

  次に,肺を包んでいる膜も胸膜と言います。

  こちらは肺の表面を覆っている膜です。

  こちらの膜は,肺臓側の膜という意味で臓側胸膜(ぞうそくきょうまく)といいます。

  これが二つ目の膜です。

  この壁側胸膜と臓側胸膜は,肺門の周囲で連絡して(つながって),胸膜腔(きょうまくくう)という空間を作ります。

  これは閉鎖された空間です。

  そのため,胸膜腔は出口のない袋となります。
3-37.jpg

  上図の拳が肺に当たります。

  手首の辺りが肺門です。

  ビニール袋が胸膜です。
  袋が二重になっているでしょ。

  外側が壁側胸膜で,内側が臓側胸膜です。

  中の空間が胸膜腔です。

3-032.jpg


  人体を上から見ると上図のようになります。

  壁側胸膜と臓側胸膜の間が胸膜腔です。

  水色とピンクの間の,白いところが胸膜腔です。

  ピンクのところは肺です。

(2) 機能

  次は機能です。

 ① 肺の保護

  まずは,肺にかかる衝撃を和らげて保護しています。

  みなさんも,胸を打つときがあるでしょ。

  そういうときの保護です。

 ② 胸膜液(きょうまくえき)(漿液(しょうえき))

  胸膜腔には胸膜から分泌される胸膜液で満たされています。

  そういう意味では,満たされているので空間はありません。

  したがって,CTなどで見ても袋の内腔(ないくう)は見えません。

  この胸膜液のおかげで,呼吸をする際に肺が胸腔内で滑らかに動くようになっています。

  胸膜液は,摩擦を減らす潤滑剤になっています。

  これは腹膜・心膜などにある漿液と同じ潤滑剤です。

 ③ 陰圧状態

  胸膜腔は,大気圧より常に陰圧になっています。

  大気圧は前回もやりましたが,私たちの体は常に押されています。

  これが大気圧です。

  陰圧とは,胸膜腔内部の圧力が大気圧より低いことをさしています。

  そして,この気圧の流れは決まっています。

  気圧は高いところから低いところへ流れます

  高いところを陽圧(ようあつ)といい,低いところを陰圧(いんあつ)といいます。

  胸膜腔は常に陰圧ですから,そこへ空気が入ろうとします。

  つまり,肺は常に広がろうとすることになります。

  大気圧は760mmHGです。

  呼気時(息を吐いている時)は,それ(760mmHG)より-4mmHGぐらいです。

  吸気時(息を吸っている時)は,さらに下がって-8mmHGぐらいです。

  これは横隔膜が下がって,さらに陰圧化するからです。

  胸膜腔は常に陰圧ですね。

  そのため,胸壁や肺胞壁が損傷して胸膜腔に空気が入ると,陰圧が保てず呼吸困難になります。

  いわゆる,気胸(ききょう)といわれるものです。

  気胸については疾患でやります。

11 呼吸筋

(1) 構造

  呼吸は吸息(きゅうそく)と呼息(こそく)の運動で肺胞内の換気を行います。

  呼吸運動は肺がしているのはなく,肺の周りの筋肉が行います。

  主に横隔膜と肋間筋で行います。

  そして,補助的に腹筋を使います。

 ① 横隔膜(おうかくまく)

  横隔膜は,ドーム状の薄い筋肉の膜です。

  肺の下,胃の上あたりに位置して,胸部と腹部を分けています

  鳩尾の少し上あたりです。

  この横隔膜が上下することで,呼吸を助ける働きをします。
  
 ② 肋間筋(ろっかんきん)

  肋間筋は外肋間筋(がいろっかんきん)と内肋間筋(ないろっかんきん)があります。
  
  外肋間筋は,斜め前下方に走行しています。

  外肋間筋が収縮すると肋骨が上がります。

  内肋間筋は,斜め後下方に走行します。

  内肋間筋が収縮すると肋骨が下がります。

3-34.jpg

  この肋間筋は,焼肉でいうところのスペアリブです(笑)。

  おいしいよね(笑)。

 ③ 腹筋(ふっきん)

  お腹の筋肉ですね。

  腹直筋(ふくちょくきん)と言います。

  骨格を動かす筋肉で,骨格筋(こっかくきん)にあたります。

  意識的に動かせるでしょ。

  これは随意筋です。

  意識的に動かせる筋肉を随意筋といいます。

(2) 機能

 ① 横隔膜

  息を吸う(吸気)と横隔膜が収縮して下に下がります

  すると,肺が広がって空気が流れ込みます


  逆に,息を吐く(呼気)と横隔膜が弛緩(しかん)して(ゆるんで),上に上がります

  すると,肺が縮んで空気が出ます

  下の画像をクリックすると大きくなります。

3-033.jpg

  横隔膜は,傘のような形をしています。

  横隔膜が収縮すると,傘の中心が引っ張られて平たくなります。

  そうすると,胸郭が広がります。

  この呼吸(腹式呼吸)は意識的にできるでしょ。

  横隔膜は横紋筋ですから随意筋になります。

  随意筋だから意識すればできるんだね。

  横隔膜が痙攣するとしゃっくりが出ます。

  ついでに,焼肉でいう「ハラミ」の部分です(笑)。

 ② 肋間筋

  外肋間筋が収縮すると,肋骨を引き上げます。

  肋骨が上がると,肺を広げて空気を取込みます

  内肋間筋が収縮すると,肋骨を引き下げます。

  肋骨が下がると,肺が縮み空気が出ていきます

  吸気時(息を吸う時)は外肋間筋を使い,呼気時(息を吐く時)は内肋間筋を使います。

  間違えないでね。

  ここは語呂合わせを使えますね。

  「外の空気を吸う」と覚えるのがいいかな。

  つまり吸気時(息を吸う時)は外肋間筋を使う,ということですね。

  悪くない語呂ですね(笑)。

  下の画像をクリックすると大きくなります。
3-35.jpg

 ③ 腹筋

  腹筋は安静時には使いません。

  呼吸が苦しいときなどに使っています

  息が苦しいときに,息を吐くとき(呼気)に使っています。

  例えば,激しい運動などをするとお腹(腹筋)が動くでしょ。

  こういう時に使います。

(3) 呼吸の種類

 ① 胸式呼吸

  主に肋間筋を使って呼吸します。

 ② 腹式呼吸

  主に横隔膜を使って呼吸します。

 ③ 胸腹式呼吸

  胸式(きょうしき)呼吸と腹式(ふくしき)呼吸の両方を使った呼吸です。

  私たちは,普段この呼吸をしています。

 ④ 呼吸数

  成人の場合,1分間に15~17回の呼吸を行っています(個体差はあります)。
  
  安静時に,1回の呼吸で出入りする空気の量を「1回換気量」といいます。

  だいたい,約500mlです。
  
  通常,睡眠時には少なく,運動時に多くなります。

  このあたりは,呼吸機能検査でやります。



それじゃ,最後は過去問です。

問題1 胸膜は2枚の粘膜からなり,分泌物は摩擦防止にはたらく。

問題2 胸膜腔は常にわずかに陽圧に保たれている。

問題3 吸気時に横隔膜は収縮する。

問題4 吸気時に内肋間筋は収縮する。

問題5 吸気時に胸腔内は陽圧である。


次回は,血液ガスの基礎を予定しています。

それでは,みなさんお疲れさまでした。




 音声動画はyou tubeにあります。

 https://www.youtube.com/watch?v=mj5hbT-7SEw

 https://www.youtube.com/watch?v=YSElhVsJga0

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