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腎・泌尿器1

みなさん,こんにちは。

今日は暖かいですね。

それでも,梅雨という感じでしょうか。

まだ,ムシムシという感じはありませんが。


さて,今回から新しいテーマをはじめます。

腎・泌尿器です。

一応の予定ですが,腎・泌尿器の次は,循環器を予定しています。

そして,脳・神経,消化器と考えています。

あくまでも,予定ですけど………。


まずは,腎臓の構造と機能です。


1 腎臓の構造

(1) 腎臓の位置


腎臓は,臓器の一つであり,泌尿器系に分類されます。

 ヒトの腎臓は,長さ約10cm,幅5cm,重さ130gほどの大きさです。

 そら豆のような形をしており,腹の裏側,横隔膜の下に一対(左右に2個)あります。
 
 身体の右側に肝臓があって圧迫されるため,右腎は左腎よりやや低い位置にあります。
5-01.jpg
 腎臓の中央に部分は窪んでおり,腎門と呼ばれます。

 腎門では,腎動脈,腎静脈,尿管が出入りしています。

 尿管は,さらに腎盂(じんう)(腎盤 じんばん),腎杯(じんぱい)へと続いています。

 1個の腎臓に1個の腎盂があります。

 1個の腎盂には,10数個の腎杯があります。

 腎杯は,集合管からネフロンへと続きます。
5-03.jpg
(2) 腎臓の内部

 腎臓は表層の皮質と深層の髄質に分けられます。

 皮質は,血流によって赤みを帯びて(赤褐色)います。

 髄質は管構造(管がたくさんある)のため淡い色調(薄く)となります。

 
 腎臓の内部は,腎小体と尿細管からなる腎単位(ネフロンといいます)集合管によって構成されています。


 今度は,「(1)の腎臓の位置」とは逆に腎小体から見ていきます。

 ① 腎小体

  腎小体は,皮質にあって,直径0.1~0.2mmの球状体です。

  腎小体は,糸球体と呼ばれる毛細血管がループ状なす糸玉状の構造をボウマン嚢(ボウマンのう)といわれる袋が覆っています。

  逆に言うと,ボウマン嚢という袋の中に,糸球体が入っていることになります。

  これが腎小体です。
5-02.jpg

  糸球体で血液が血管の孔で濾過されて,ボウマン嚢に原尿(尿の元)が搾り出されます。

  
 ② 尿細管

  ボウマン嚢にでてきた原尿を尿細管で必要なものを再吸収します。

  原尿は,ここで99%再吸収されます。
5-04.jpg

  腎小体(糸球体)とそれにつながる尿細管をネフロンといいます。

  ネフロンは,それぞれが腎臓の役割(血液の濾過)を行っています。

  1個の腎臓に約100万個あります。

  さらに,尿細管は,近位尿細管,ヘンレループ,遠位尿細管に分けられます。

 ③ 集合管
  
  遠位尿細管は集合管につながります。

  集合管では,再吸収されなかった尿が集まり,腎乳頭から腎杯へと向かうことになります。

5-05.jpg
  血液だったものが,原尿,再吸収を経て尿に変わります。

2 腎臓の機能

 腎臓には多くの機能があります。

 ここで,取り上げるのは5つです。

(1) 老廃物の濾過(原尿)

  腎臓には,心拍出量(約5リットル/分)の約20%の血液が糸球体に流れ込みます。

  そして,100ml/分の割合で糸球体で濾過されて,原尿ができます。

  血液中の尿素,窒素,クレアチニン(筋肉からの代謝物),尿酸など老廃物を濾過し,過剰な水分と共に原尿をつくっています。

  タンパク質のような大きい分子と血球(赤血球・白血球・血小板)は血液中に残ります。

  タンパク質や血球は,通常,濾過されないんだ。

  もっとも,健常な人でも糸球体で濾過されてしまったタンパク質(アルブミン)は近位尿細管で大部分が再吸収されます。

  そして,尿中に排泄されるのは多くても100mg/日程度です。


  濾過されて血球などが取り除かれた原尿は,ボウマン嚢の内腔に入った後,尿細管に入ります。

(2) 電解質のイオンバランス(恒常性の維持)

  1日におよそ150リットルの原尿から体に必要な電解質を99%再吸収し,残り約1%(1.5リットル)を尿として出します。
 
  毎分100ミリリットルとすると,1日は1440分ありますから,1日に144リットルの原尿ができます。
  ですから,約150リットルとしています。

  ここに言う電解質とは,血液や体液の中に存在するナトリウムイオン・カリウムイオン・カルシウムイオン・塩化物イオン・リン酸イオン・重炭酸イオンなどのことをさしています。


  国試には出ないのですが,細かく言うと尿細管では以下のものが再吸収されます。

 近 位 尿 細 管 ナトリウムイオン グルコース(ブドウ糖) アミノ酸 重炭酸イオン
 リン酸イオン 水 タンパク質
 ヘンレループ 上行脚
          下行脚   
 水
 塩化物イオン(Cl)
 遠 位 尿 細 管 ナトリウム 重炭酸イオン 水

  となります。

  ここまでは再吸収ですが,尿細管に分泌されるものもあります。

  クレアチニン薬物は尿中に排泄されます(近位尿細管)。

  さらに,カリウムアンモニアなども排泄されます(遠位尿細管)。

  
(3) 血圧の調整

  次に,腎臓は余分ななナトリウムを排出し,血圧の調節を行います。

  ナトリウムといえば塩分(NaCl)です。

  しょっぱい物を食べると喉が渇くでしょ。

  水分が欲しくなるんです。

  内分泌でやったようにナトリウムは水分を引きつけるんです。

  排出されるナトリウムの量が少なすぎると水分が増え,その結果体液量が増えて血圧は上昇しやすくなります。



  さらに,腎臓はレニンという酵素を産生しています。

  血圧が正常値より下がると,腎臓は血液中にレニンを分泌します。
  
  レニンが分泌されると血圧が上昇します(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)。

  内分泌でやりましたね。


(4) 造血ホルモンの分泌

  腎臓は,エリスロポエチンというホルモンを産生し,これが骨髄での赤血球の産生を促します。

  骨髄で産生された赤血球は,血液中に放出されます。


(5) 活性型ビタミンD


  腎臓は,カルシウムとリンの濃度調節をを行っています。

  腎臓は,皮膚で作られたり,食物に存在する不活性型ビタミンD(ホルモンの一種)を近位尿細管で活性型ビタミンD(カルシトリオール)に変えます。

  このカルシトリオールが小腸からのカルシウムとリンの吸収を促進します。


(6) 尿の性状

  成人の1日の尿量は,約1,500mlです。

  1日の尿量が,400ml以下であれば乏尿といいます。

  1日の尿量が,3,000ml以上であれば多尿といいます。

  通常,尿の95%は水分です。

  残りの5%が代謝産物となります(60~70g/日)。

  このうち,約半分は尿素になります(25~35g/日)。

  残りは,NaCl(10~15g/日),尿酸(0.4~1g/日),アンモニア(0.5~1g/日),クレアチニン(1.2~1.7g/日),K(2~2.5g/日),リン酸(2.5~3.5g/日)となります。

  
  正常な尿は,淡黄色です。

  しかし,放置するとウロクロム(尿色素)の酸化によって濃黄色に変化します。

  正常な尿のpH値は,5~7の弱酸性です。

  体調によって変動します。

  また,尿の比重は,1.005~1.030ぐらいです。

  水よりちょっと重いです。

  水の比重が1ですから、ちょっとだけ重いね。


  排泄される固形物の量は,ほぼ一定なので尿が多い場合は比重が下がり,尿量が少ない場合は比重が上がります。



それでは,いつものように過去問を少しやります(笑)。

問題1 右腎は左腎よりやや低い位置にある。

問題2 腎は3~4個の腎盂からなっている。

問題3 健康成人の尿量は3,500ml/日である。

問題4 クレアチニンの尿中排泄量は筋肉組織量に比例する。

問題5 赤血球は正常な糸球体で濾過される。




音声動画はyou tubeにあります。

https://www.youtube.com/watch?v=3oFhEd0l0Eg

https://www.youtube.com/watch?v=RSbOuC6Qqvk

https://www.youtube.com/watch?v=To_0QivU6q8

ツイッターはzackzack1224です。

ブログや動画が更新されたらツイートされます。


今回はここまでです。

次回は,尿管・膀胱・尿道の予定です。

みなさん,お疲れさまでした。




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腎・泌尿器2

みなさん,こんにちは。

梅雨が明けましたね。

暑い夏が来ました。

でも,うちは大変です。

何故って,居間のエアコンがいきなり壊れました(笑)。

どうするんだ?

asag.jpg

昨日,伺った看護学校にありました。



それでは,腎・泌尿器の2回目です。

はじめに前回の問題の解答・解説です。

問題1 右腎は,上方に肝臓があるため左腎よりやや低い位置にあります。
    です。

問題2 1個の腎臓には,1個の腎盂があります。
    ×です。

問題3 成人の尿量は1,500ml/日です。
    3,500ml/日もあったら,多尿です。
    ×です。

問題4 クレアチニンは,筋肉からの代謝物です。
    したがって,筋肉の量が多いとクレアチニンも多くなります。
    です。

問題5 赤血球は糸球体では濾過されません。
    赤血球よりも小さなものが濾過されます。
    ×です。

それでは,講義の続きです。

今回は排尿からです。

3 排尿

 排尿は,腎臓で生成された尿を体外に排泄することをいいます。

 尿は,腎盤(腎盂)-尿管-膀胱-尿道を通って体外に出ます。

 この経路(道筋)を尿路といいます。

 このうち,腎盤から尿管までを上部尿路といい,膀胱から尿道までを下部尿路といいます。

5-01.jpg

4 尿管の構造と機能

(1) 構造

  尿管は,腎臓で作られた尿を膀胱へと送る管です。

  尿管は,直径4~7mm,長さ25cmの平滑筋の管で,狭窄部(狭くなっているところ)が3ヶ所あり,その部分が尿管結石が起こりやすい場所となっています。

  ①腎盂・尿管移行部②総腸骨動静脈との交叉部③膀胱壁貫通部の3箇所です。

5-07.jpg

  上図の丸印のところに尿管結石ができやすくなっています。

(2) 機能

  尿管から膀胱へと尿が移動するのは,重力や尿圧(尿の圧力)が原因ではありません。

  尿管は3層構造からなり,中間層の平滑筋が毎分2~4回の蠕動運動(ぜんどううんどう)を起こします。

  この蠕動運動が原因です。

  蠕動運動とは,ミミズが這っていくときの動きです。

  1分間に2~4回,蠕動運動よって尿が膀胱に送られていきます。

5-06.jpg

  上図は尿(黄緑の部分)が上から下に流れていくところを表しています。
  ミミズが身体をくねらせて動く感じですね。

5 膀胱

(1) 構造

  膀胱は,尿管によって送られてきた尿を貯える筋性の袋状の器官です。

  膀胱の厚さは1.5cm程度ですが,尿が蓄積されるにつれて薄くなります。

  膀胱は,およそ500mlの容量がありますが,満タン時には3mmまで薄くなり,まれに衝撃で破裂することがあります。

  そういう意味では,膀胱はゴム風船のような臓器になります。

  高校生の時に,サッカーの授業で膀胱が破裂した話を聴いたことがあります。

  そんな話を聴くと,怖くなりますよね。

  先生の脅しですかね(笑)。


  容量に関しては,個人差が大きく,体の大きさは関係ありません。

  身体が小さくても,膀胱だけは大きい人だっています。

  小柄な女性が1L以上我慢できる場合があります。


  これを貴婦人膀胱といいます。

  古代ローマにおいては、高貴な女性は人前で自由に排尿が出来ませんでした。
 
  そのため、子どもの頃からおしっこを我慢する訓練が行われていました。

  でも、こんなのは身体によくないのは分かるね。

  膀胱の過伸展によって排尿がしにくくなります。

  膀胱が伸びすぎて元の状態に戻らなくなるんだよ。

  
(2) 機能

  膀胱の機能は,蓄尿排尿です。

  蓄尿は,腎臓で生成された尿を貯める働きで,充満するまでは膀胱は弛緩した(緩んだ)状態にあります。

  排尿は,貯められた尿を排出する働きで,膀胱の収縮によって起こります。

6 尿道

(1) 構造

  尿道は,膀胱内にたまった尿を体外に排泄する管です。

  男性は,長さ15~20cmほどあります。

  膀胱の出口の周囲を前立腺がとりまいています。

  女性には,この前立腺がありません。

  前立腺は加齢とともに内腺(尿道に接する内側の部分)にコブのようなものができ,大きくふくらんできます。

  そのため,尿道を圧迫し尿が出にくくなります(排尿困難)。  

  これを「前立腺肥大症」といいます。

5-09.jpg

  現在では50歳以上の3,4人に1人が肥大しているといわれています。


  一方,女性は,長さ3~4cmほどと,男性に比べて尿道の形状が大きく異なります。

  女性は外尿道括約筋の筋肉量が少なく,尿道を締める力が弱い構造になっています。

  そのため,出産や肥満,運動不足などが原因で尿道がゆるむ傾向があります。

  尿漏れの原因ですね。


(2) 機能 排尿の仕組み

  尿道は,平滑筋と呼ばれる筋肉でできています。

  平滑筋は,不随意筋です。

  つまり,人の意志では動かすことができません。

  人の意志で動かすことができるのは横紋筋です。

  横紋筋は,尿道の一部を細く輪状におおっている外尿道括約筋です。

5-10.jpg

  外尿道括約筋があるために大人は自分の意志で排尿をがまんすることができるのです。



  まず,膀胱に尿が150mlぐらい溜まると膀胱壁が伸展(伸びて)して刺激されます。

  「おしっこ」をしたいと感じるわけです。

  尿意の知覚ですね。

  これは,骨盤内蔵神経(副交感神経)を通って排尿中枢に伝わり,大脳が排尿するか否かを判断します。

  排尿の準備ができていない時は,大脳からの指令によって交感神経(下腹神経)が興奮して膀胱壁の平滑筋が緩みます(尿を貯めます)。

  同じく,内尿道括約筋が収縮するので,尿が出なくなり,さらに尿を貯めます。


  逆に,排尿の準備ができていると,大脳からの指令が失われて,排尿反射が起こります。

  排尿反射が起きると,排尿中枢から骨盤内臓神経を通って膀胱壁の平滑筋が収縮します。

  同時に内尿道括約筋を緩めます。

  さらに,陰部神経に支配される外尿道括約筋も緩んで排尿が行われます。

  この一連の流れを「排尿反射」といいます。

5-08.jpg


  以上の仕組みで排尿が行われます。

  まとめると,

  膀胱壁の(伸展)刺激 ⇒ 尿意の知覚 ⇒ 排尿反射( 膀胱壁の収縮⇒内尿道括約筋の弛緩⇒外尿道括約筋の弛緩 )

  となります。

  今回は短かったですね。


それでは,最後は過去問です。

問題1 尿管には蠕動運動が見られる。

問題2 成人の膀胱容量は約150mlである。

問題3 尿道の外括約筋は平滑筋からなっている。


以上です。

次回は疾患を予定しています。

みなさん,お疲れさまでした。




音声動画はyou tubeにあります。

https://www.youtube.com/watch?v=cbQGhEgMqVY

https://www.youtube.com/watch?v=gwjLhNma3cE

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