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内分泌 その8 副甲状腺

少し修正しました。

今日は副甲状腺からです。

でもその前に,前回の問題の解答解説ですね。

まずは亜急性甲状腺炎です。

1 TSH値は甲状腺刺激ホルモンのことです。
亜急性甲状腺炎では甲状腺ホルモンが血中に漏れていますので,甲状腺を刺激する必要はありません。
したがって,TSH値は高くはなりません。
×です。

2 亜急性甲状腺炎では甲状腺が破壊されています。
そのため,ヨードを集められません。
そのためI(アイソトープ値)摂取率は低くなります。
ですね。

3 亜急性甲状腺炎では甲状腺に痛みがあり,また発熱もあります。
そのため安静にしたほうが良いと考えられます。
です。

4 亜急性甲状腺炎では一時的に甲状腺機能亢進症になります。
そのため代謝が進みますからエネルギーの補給が必要になります。
ですね。

次に慢性甲状腺炎です。

1 慢性甲状腺炎はほとんどが橋本病です。
です。

2 そのとおり。
です。

3 甲状腺シンチグラフィの前にはヨードを多く含む食品の摂取を避ける必要があります。
そのため,のり,昆布,ひじき,かきなどの海産物は避けます。
です。

4 ごぼうは問題ありません。
×です。

さて,副甲状腺です。
上皮小体とも言います。


6 副甲状腺(上皮小体)

(1)構造

副甲状腺は,甲状腺の裏側にある米粒ぐらいの大きさの臓器です。

「副」甲状腺と言いますが,甲状腺とは全く別の器官です。

上皮小体とも言います。

甲状腺の両葉の側面に上下に2個づつ,4個あります。

1個の重さは100mgほどです。




(2)機能

副甲状腺からはパラソルモンが分泌されます。

パラソルモンは骨から血中へのカルシウムの取り込みが行われます(骨吸収)。

血液中のカルシウム(イオン)が増えます。

ちょっと,ここで注意しときます。

お分かりだとは思いますが,血液中(水溶性)に入ったものは「イオン」というのが正確です。

たとえば,カルシウムなんて血液に溶けないと入れないでしょ。

ですから,正確に言えばカルシウムイオンです。

ただ,面倒なのでカルシウムと表記しています。

これからも特に表記はしませんが,正確には血液中(水溶性)のものは「イオン」がつきます。

もっと言うと,水溶性で電気を帯びたものです。

さて,続けます。


また,尿細管からカルシウムの再吸収を促進します。

腎臓におけるビタミンDの活性化により腸管からのカルシウムの吸収を促進します。

その結果,パラソルモンは血中カルシウム濃度の上昇に作用することになります。

パラソルモンは血中のカルシウム濃度を上昇させます。



 ここもカルシトニンと同様にどう覚えるかです。

 私は「パラっと」骨が取れるパラソルモンと覚えています。

 その結果,骨から血液にカルシウムが移るんだね。

 血液中のカルシウム濃度が上昇します。



これは,前にお話したカルシトニンと反対の作用です。

パラソルモンとカルシトニンは拮抗的に働くことになります。

拮抗的というのは,前にも説明したようにお互いの作用を打ち消しあうことを言います。

パラソルモンは血中カルシウム濃度を上昇させます。

カルシトニンは血中カルシウム濃度を下降させます。

打ち消しあっているでしょ。

もともと,ホルモンは身体を一定の状態にすることが目的です。

したがって,このような拮抗的なホルモンが存在します。



副甲状腺の機能が低下すると血液中のカルシウムの濃度が低下します。

血液中のカルシウム濃度が低下すると神経や筋肉の興奮が増加することになります。

神経や筋肉はナトリウムやカリウムによって興奮を生じるのですが,カルシウムはこれを抑制する働きがあります。

ですから,カルシウムが不足すると興奮しやすくなるわけです。

この抑制する働きを膜安定化作用といいます。

血液中のカルシウムが減ることを低カルシウム血症といいます。

低カルシウム血症になると筋けいれんを起こしやすいのは,膜安定化作用の低下によって筋肉が過敏状態になるためです。

筋けいれんのことをテタニーといいます。

低カルシウム血症ではテタニー,筋けいれんが起こりやすいんだね。



逆に副甲状腺の機能が亢進すると血液中のカルシウム濃度が上昇します。

パラソルモンがが増加するからだね。

すると骨吸収が進んで骨がもろくなります。

骨折しやすくなったり,尿中に排泄されるカルシウムが増加して尿路結石が生じやすくなったりします。

パラソルモンの作用は骨がもろくなり,尿路結石ができやすくなります


ところで,あとで話すエストロゲン(女性ホルモン)はパラソルモンの働きを抑制する作用があります。

と言うことは,血液中のカルシウム濃度を低下させているんだね。

結果的に骨形成を促進することになります。

つまり,骨が丈夫でしっかりしているということね。

しかし,閉経してエストロゲンの分泌が減るとパラソルモンの働きが活発になります。

その結果,骨吸収が促進されることになります。

つまり,骨が脆くなるということです。

閉経後の女性に骨粗鬆症が多いのはパラソルモンの働きが活発になったためなんです。



(3)原発性副甲状腺機能亢進症

① 概念

副甲状腺の異常によって副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている状態です。

そのため,血液中のカルシウム濃度が高くなります。

② 症状

骨病変

骨がもろくなって骨折しやすくなり、ひどいときは身長が縮んだりすることです。

尿路結石(腎結石)

尿中のカルシウムが増加するためです。

高カルシウム血症

のどが乾く,吐き気,食欲低下,便秘などの消化器症状

精神的にイライラする,疲れやすい,筋力低下などといった症状

③ 検査

血中カルシウム濃度の上昇を調べます。

副甲状腺ホルモン値の上昇を調べます。

④ 治療

腫大した副甲状腺の摘出が根本的な治療法となります。


(4)過去問

それじゃ,またまた過去問をやりましょう。

1 パラソルモンは脳下垂体前葉ホルモンである。

2 血中Ca濃度の上昇によって副甲状腺ホルモンの分泌が促進される。

3 副甲状腺から分泌されるプロラクチンはカルシウムの排泄を促進する。

4 カルシトニンは上皮小体(副甲状腺)から分泌されるホルモンで,血中カルシウム濃度を上昇させる作用がある。

5 副甲状腺ホルモンによって骨吸収が促進される。


解答・解説は次回にやります。



音声動画はyou tubeにあります。

https://www.youtube.com/watch?v=eBs5dCRXwQk

ツイッターはzackzack1224です。

ブログ・動画が更新されるとツイートされます。 

 それじゃ、また。

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