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亜急性甲状腺炎 内分泌 病態 第4回

みなさん、こんにちは。

今日はかなり暖かいです。

本当に春本番です。

今年は結構寒かったので、この連休からが春かな。


今回のテーマは、亜急性甲状腺炎です。

you tubeの動画に合わせて、ブログも更新します。




1 概 念

 亜急性甲状腺炎とは、甲状腺が腫れて痛みのある疾患です。

 痛みのある点が他の甲状腺疾患と異なるところです。

 亜急性とは、急性よりは長く続くという意味で2ヶ月から4ヶ月ぐらい続きます。

 甲状腺が腫れて痛みがあるために驚く人も多いでしょうが、治りやすく再発することがまれな病気です。

 この病気では、統計上、女性は男性の10~12倍罹りやすく、30歳代、40歳代の女性に圧倒的に多い病気です。

2 症 状

 亜急性甲状腺炎は、風邪のような症状のあと2~3週間して甲状腺の腫れと痛みが出ます。

 痛みがある点が、他の甲状腺の疾患とは違います。

 夕方から夜にかけて発熱があり、37.5から40度ぐらいになります。

 首から頚部にかけて放散痛があります。

 放散痛とは、病気の原因部分とは全く異なるところに現われる痛みのことです。

 例えば、耳の後ろとか奥歯などに痛みが出ます。

 それと、痛みが片側から反対側に移動します。

 甲状腺の組織が破壊されるので甲状腺ホルモンが血液中に一時に大量に放出されます。

 そのため、バセドウ病のような症状がでます。

 動悸、息切れ、甲状腺腫、眼球突出、イライラしたり汗をかきます。

 ただし、その症状は長く続きません。

3 検 査

① 血液検査

 血液検査を行うと甲状腺ホルモンの値が高くなります。

 それから、CRP値が高くなります。

 CRPとは炎症や細胞破壊が起こると血清中に増加するタンパク質です。

 甲状腺細胞が破壊されているのでCRP値が高くなります。

② アイソトープ検査

 バセドウ病では甲状腺にヨードが取り込まれていきます。

 しかし、亜急性甲状腺炎では、甲状腺にヨードがほとんど取り込まれません。

 これによって、バセドウ病と区別ができます。

4 治 療

 亜急性甲状腺炎では対処療法が取られます。

 熱と痛みに対してはサルチル酸製剤を用います。

 痛みがひどい時には、副腎皮質ホルモン、ステロイドホルモンが使われます。


 動悸に対してはβ遮断薬が使われることもあります。

 交感神経のβ受容体に刺激を与えると、心臓の収縮力増加、心拍数増加が起きます。

 したがって、β受容体に刺激を与えないβ遮断薬を使うことによって動悸を抑えるわけです。

 
 亜急性甲状腺炎は、だいたい4~6か月で自然寛解します。

 ですから、対処療法が取られるんですね。



 あとは過去問をやってください。

 ブログの問題は少ないので過去問集で見つけてください。




亜急性甲状腺炎の音声動画はyou tubeにあります。

https://www.youtube.com/watch?v=oGyPYux3KqA

ここです。

ツイッターIDは zackzack1224 です。

you tube動画、ブログが更新されるとツイッターで知らせます。

それじゃ、また。




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慢性甲状腺炎 橋本病 内分泌 病態 第3回

みなさん、こんにちは。

連休ですね。

みなさんは、どのように過ごすのでしょうか?

ところで、桜の次はハナミズキにツツジですね。

私は、この時期が一番好きです。



さて、今回のテーマは慢性甲状腺炎・橋本病です。




1 概 念

 慢性甲状腺炎とは甲状腺に慢性的に炎症があり、そのために甲状腺が腫れたり甲状腺の機能に以上が起こることがある疾患です。

 1912年に九州大学の橋本先生によって発見されたので橋本病ともいいます。

 甲状腺の病気は女性に多い病気ですが、橋本病も男性の20~30倍ぐらい女性の方が多いといわれています。

 また、発症年齢は20歳代後半と30歳代、40歳代で7割ぐらいを占めます。

 橋本病もバセドウ病と同じように自己免疫疾患とされています。

 つまり、自分の甲状腺を異物とみなして抗体が作られ、その抗体が甲状腺を攻撃して破壊していき、徐々に甲状腺機能低下症になっていきます。

 甲状腺を徐々に破壊していくので、痛みはありません。

 この点が亜急性甲状腺炎と異なるところです。

 ただ、甲状腺機能の低下は、すべての橋本病にあるわけではありません。

 甲状腺機能の低下は橋本病の3割から4割ぐらいです。

2 症 状

① 慢性甲状腺炎では甲状腺が腫れます

 甲状腺全体が大きくなる「びまん性甲状腺腫」となります。

 慢性甲状腺炎では、バセドウ病の甲状腺腫とは異なり表面がゴツゴツして少し硬いものが多くあります。

 通常の甲状腺は、だいたい15~20グラムです。

 慢性甲状腺炎では20グラム未満が半数、30グラム未満が25%、50グラム以上が10%ぐらいです。

 したがって、全ての人の甲状腺が腫れるわけではありません。

② 一方、甲状腺ホルモンはどのようになっているのか?

 それは、先ほども言いましたが、甲状腺ホルモンの低下は3割から4割です。

 甲状腺ホルモンが低下した場合は甲状腺ホルモン低下症と同じ症状が出ます。

 身体活動が鈍くなり、いつも眠くて倦怠感を覚えます。

 体重の増加や便秘皮膚が乾燥して眉毛が抜けたりします。

 その他、顔や手足がむくんだり月経不順になったりします。

3 検 査

 まずは甲状腺腫を調べます。

 触診や超音波で検査します。

 しかしながら、先ほど書きましたように全ての人に甲状腺腫があるわけではないので血液検査を行います。

 ここでは甲状腺ホルモンの濃度ではなく、甲状腺に対する自己抗体があるか調べます。

 慢性甲状腺炎は自己免疫疾患だからですね。

 具体的には、抗サイログロブリン抗体抗ミクロゾーム抗体です。

 抗体を調べても明確にならない時は細胞の検査をします。

 穿刺吸引細胞診です。

 甲状腺に細い針を刺して細胞を取り出し顕微鏡で観察します。

 これを穿刺吸引細胞診といいます。

4 治 療

 慢性甲状腺炎では、甲状腺の腫れが小さく甲状腺ホルモンの正常であれば治療の必要はありません。

 経過観察をしていきます。

 しかし、甲状腺腫が大きい場合には小さくします。

 まずは服薬です。

 ひどく大きい場合には外科的に手術して切除します。



 甲状腺機能が低下している場合は、甲状腺ホルモンを投与します。

 サイロキシンになります。

 商品名チラージンSです。

 慢性の疾患ですから長期の治療が必要となります。



 あとは過去問をやりましょう。

 このブログにもありますが、みなさんのお持ちの問題もやってください。

 

 
 音声動画はyou tubeにあります。

 https://www.youtube.com/watch?v=CLf3waKTAWs

 ツイッターは看護師になってみる研究会

 @zackzack1224

 になります。

 それじゃ、また。



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甲状腺機能低下症 内分泌 病態 第2回

みなさん、こんにちは。

桜が終わって、また寒くなり、やっと暖かさを取り戻してきました。

連休を前にして、これから春ですね。

北海道、東北地方の方は、これからですね。

以前、福島に遊びに行ったときに、5月の新緑が綺麗だったのを覚えています。

さて、今回のテーマは甲状腺機能低下症です。

内分泌の病態2回目です。



1 概 念

 甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が減少して活動が低下する疾患です。

 もともと、甲状腺の病気は女性に多いのですが、甲状腺機能低下症でも10対1ぐらいで女性に多い病気です。

 甲状腺機能低下症は様々な原因で発症します。

 大きく分けて3種類ぐらいあります。

① 原発性甲状腺機能低下症

 甲状腺自体に損傷があるために起こるものを原発性甲状腺機能低下症といいます。

② 続発性甲状腺機能低下症

 甲状腺は脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンにコントロールされています。

 この甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下しているために起こるものを続発性甲状腺機能低下症とか二次性甲状腺機能低下症といいます。

③ 甲状腺ホルモン不応症

 それから、極めてまれなんですが、甲状腺ホルモンは分泌されているのに、その刺激に反応できずに低下しているものを甲状腺ホルモン不応症といいます。

④ クレチン症

 あと、生まれて時から甲状腺ホルモンの分泌が少ない赤ん坊がいます。

 これを先天性甲状腺機能低下症といいます。

 一般的には、クレチン症と呼んでいますね。

 日本では3000人~4000人に1人ぐらいの割合で出現します。

 現在では(1977年から)、マス・スクリーニングが行われているので、異常があれば連絡があります。

 出生後直ぐに治療をすれば、成長や発達は健康は人と変わりがありません。

 治療が遅れると、発育障害や知的障害者になってしまいます。

 そうなると一生の問題ですね。

2 症 状

 甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝を維持するホルモンです。

 そのため、このホルモンが低下すると活動が鈍くなります。

 いちも眠い状態となって全身がだるいといった倦怠感が出てきます。

 頭の活動も鈍くなるため、記憶力や計算力の低下が見られます。

 新陳代謝が悪くなるのですから、体温が低くなり寒がりになります。

 さらに、皮膚も乾燥して夏でも汗をかかなくなります。

 また、代謝が悪いために食欲がないのに体重だけは増えていきます。

 同じように胃腸の働きも悪くなるため、お腹が張って便秘になります。

 女性の場合、生理不順となって月経が多くなったり長く続いたりします。

 逆に無月経になることもあります。

 心臓を見ると、心臓の動きがゆっくりとなって弱く感じられます。

 いわゆる徐脈です。

 体重の増加は主に代謝低下と水分の貯留です。

 この水分が心臓に溜まると心臓が大きくなります。

 心嚢水の貯留です。

 特に、甲状腺機能低下症では手足や顔がむくみやすくなります。

 このむくみの正体は、ナトリウムを含んだ水分で「粘液水腫」といいます。

 この水分は、甲状腺ホルモンが足りなくなると増えてくるプロテオグリガンという糖タンパクと結びついています。

 いわゆる「ムチン」と言われるものです。

 この粘液水腫の特徴は、指などで押しても直ぐに元に戻ります。

 腎臓病などでむくんだ場合は、指で押すとしばらくそのままになっています。

 ここが大きな違いですね。

 通常、ムチンは身体の粘膜を保護しています。

 しかし、ここでは異常に蓄積してしまいます。

 顔は全体にむくんでいきます。

 まぶた・唇・頬が厚ぼったくなり、緊張がなくなったように垂れ下がります。

 舌がむくむと舌肥大になります。

 喉にむくみが来ると嗄声(させい)になります。

 嗄声とはしゃがれ声のことです。

 眉も外側の3分の1ほどが薄くなり、更には頭髪も薄くなります。

3 検 査

① 血液検査

 こういう症状がでている時は、血液検査ですね。

 血液中の甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの濃度を調べます。

 低下していれば甲状腺機能低下症を疑います。

② 穿刺吸引細胞診

 甲状腺の細胞を直接調べる場合もあります。

 甲状腺に細い針を刺して細胞を取り出し顕微鏡で観察します。

 これを穿刺吸引細胞診といいます。

 あとはアキレス腱の反射の低下を見るというのもあります。

 甲状腺ホルモンが少ないと、極めて遅くなります。

 こんなとこですか。

4 治 療

 甲状腺機能低下症では、どのような原因であっても甲状腺ホルモンの投与が第1選択になります。

 不足している甲状腺ホルモンを補ってやるわけです。

 現在は、サイロキシンで治療するのが一般的です。

 薬剤名はレボチロキシンナトリウムです。

 商品名はチラージンSです。

 慢性疾患なので長期にわたって定期的な服薬が必要となります。

 以上です。

 あとは過去問をやってください。

 このブログにもありますが、もう少しやったほうがいいです。



 それから、音声動画はyou tubeにあります。

 https://www.youtube.com/watch?v=NWLrBdEQans

 です。


 それじゃ、みなさん、一緒に頑張りましょう!




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バセドウ病(甲状腺機能亢進症) 内分泌病態 第1回

 みなさん、こんにちは。

 春になって、少しずつ暖かくなりましたね。

 ソメイヨシノは終わってしまいましたが、まだまだ他の桜は残っていますね。

 これから東京は枝垂桜や八重桜が盛りになりますね。

 東北地方では、これからですね。

 さて、今回はバセドウ病について説明していきます。

 前にも書きましたが、修正版です。

 you tube版を出したので、それに合わせて修正します。



1 概 念

 まず、バセドウ病とは何かですね。

 この病気は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。

 甲状腺機能を亢進する代表的疾患です。

 甲状腺は、トリヨードサイロニン、サイロキシンといった代謝を亢進するホルモンですね。

 解剖生理のところを見てくださいね。

① 甲状腺の病気は女性に多い疾患ですが、バセドウ病も女性が多く罹っています。

 大体、4倍から5倍ぐらい多いです。

② 発症年齢は、20歳代から30歳代が全体の過半数を占めています。

 次いで、40歳代50歳代となっています。

 青年から壮年にかけて多い疾患です。

③ ところで、バセドウ病は免疫が関係しています。

 免疫とは、身体に侵入した異物を攻撃して自己の健康を維持する仕組みですね。

 このあたりは1年生の時に勉強したでしょうか。

 バセドウ病では、甲状腺を異物を認識してしまったため、それに対する抗体が作られてしまいます。

 この抗体が、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンの代わりに甲状腺を刺激して、甲状腺ホルモンを作らせてしまいます。

 何故、自分の身体を攻撃する抗体が作られるかはわかっていません。

 こういう疾患を自己免疫疾患といいます。

④ それから、バセドウ病患者の15%ぐらいは、家族にもバセドウ病患者がいるといわれていますので、遺伝的要素も関係しているのかもしれません。

2 症 状

 バセドウ病は甲状腺ホルモンの過剰によって起こる疾患です。

 甲状腺ホルモンは、身体の新陳代謝を活発にするホルモンです。

 これを代謝亢進といいます。

 そのため、甲状腺ホルモンが過剰な状態にある患者は生き生きとしています。

 肌の艶もよく元気そうに見えます。

 しかし、新陳代謝か異常に活発であるということは、無駄にエネルギーを浪費しているようなものです。

 この状態は、いつも早歩きというか、ジョギングをしているような感じでしょうか。

 みなさんは、走っているとどんな状態になりますか。

 心臓がドキドキしませんか?

 これ、動悸ですね。

 更には息切れ脈拍が速くなりませんか?

 脈拍は100を超えることもあります。

 そのため血圧も高くなります。

 当然ですけど、汗を一杯かきますよね。

 走ると身体が暑くなって疲れるでしょ。

 体温は37.5前後の微熱といった症状がでます。

 いつも走っている状態ですから、エネルギーの消費が大きいですよね。

 そのため食欲が増します。

 しかし、食べても食べても太れません。

 むしろ痩せていく人もいます。

 これを「るいそう」といます。

 ただ、若い女性の中には消費する以上に食べて太る人もいます。

 体重増加です。

 食欲が増して吸収が良くなるので高血糖になりやすいです。

 そのため、尿糖が陽性となります。

 この尿糖は、バセドウ病なのか、糖尿病のためなのか検査する必要があります。

 他に多い症状は手足の振るえです。

 いわゆる振戦です。

 指先の震えが目立ち文字が書きづらくなります。

 精神的には不安定になり、イライラしたり集中力がなくなります。

 落ち着きがない感じですか。

 そのため、仕事の能率が落ちたり、子どもの場合は学校の成績が落ちたりします。

 みなさんは、こんな状態を我慢できますか??

 バセドウ病は「グッド・モーニングがない病気」と言われるぐらい、機嫌よく朝を迎えることができない病気です。

 寝起きが悪く、午前中はずーと調子が悪い感じです。

 その他、顔つきや目つきがきつくなったり、目が出てくる眼球突出はバセドウ病の代表的な症状です。

 これはメルゼブルグの三徴候とか三主徴と言われています。

 ただ、眼球突出する人は2~3割ぐらいで、みんながみんな眼球突出する訳ではありません。

 眼球が突出しなくても、上まぶたが腫れたり(眼瞼腫張(がんけんしゅちょう))、

 上まぶたが上の方に引っ張られるために、目が大きくなったように見えます(眼瞼後退(がんけんこうたい))。

 バセドウ病による目の異常をバセドウ眼症といいます。

 眼球が突出するのは、眼球の後ろにある眼窩脂肪(がんかしぼう)や眼球を動かす外眼筋(がいがんきん)が炎症やむくみによって大きくなるためです。

 一般的に喫煙をしている人に眼球突出が多く現われます。

 タバコはバセドウ病に良くないということですね。

 メルゼブルグの三徴候には、その他に甲状腺腫(こうじょうせんしゅ)があります。

 甲状腺腫とは甲状腺の腫れ(はれ)です。

 甲状腺腫には、甲状腺全体が腫れる「びまん性甲状腺腫」と部分的に腫れる「結節性甲状腺腫」があります。

 バセドウ病の場合はびまん性甲状腺腫になります。

 人によって腫れの大きさは様々ですが、若い人は大きくなりやすい傾向があります。

 逆に、高齢者は甲状腺腫が小さい傾向にあります。

 メルゼブルグの三徴候、最後は動悸です。
 
 これは代謝亢進の結果でしたね。

3 検 査

 バセドウ病の検査では、まず血液検査が行われます。

 血液検査を行い血液中の甲状腺ホルモン、トリヨードサイロニンサイロキシンの量を測定します。

 もう1つ、血液検査して甲状腺を刺激する抗体TSHレセプター抗体)の存在を確認します。

 もし、この抗体が存在すればバセドウ病と診断されます。

 多くの場合は、この抗体確認によってバセドウ病か否かの診断がつきます。

 しかし、中には血液検査だけでは診断がつかない場合もあります。

 その場合はアイソトープ検査を行います。

 いわゆる放射性ヨウ素(ヨード)を使って検査をします。

 バセドウ病は甲状腺ホルモンを大量に作る疾患です。

 その甲状腺ホルモンの材料がヨウ素、ヨードです。
 
 そこで、放射性ヨウ素(アイソトープ)を服用してもらい、アイソトープが甲状腺にたくさん集まってくればバセドウ病と診断します。

 アイソトープ検査では、検査日7日前からヨウ素の多い食品(海藻類)を避けてもらう必要があります。

 コンブやワカメ、ヒジキなどを止めてもらいます。

 また、イソジンなどのうがい薬の使用も中止になります。

 イソジンにはヨードが入っているからです。

4 治 療

 
 甲状腺ホルモンが過剰にならないような治療を行います。

 甲状腺ホルモンが過剰にならないようにする方法は3つほどあります。

① まず、薬物療法です。

 甲状腺ホルモンが過剰にならないように抗甲状腺薬を規則的に服用します。

 代表的な薬剤は、メルカゾールチウラジールプロパジールなどを使用します。

 これらの薬剤も当然副作用があります。

 例えば、かゆみ皮疹などです。

 赤い発疹などが出たら服用中止ですね。

 また肝機能障害があります。

 肝機能障害としては、AST、ALTが高くなる場合黄疸が出る場合があります。

 肝機能障害はチウラジール、プロパジールなどの使用の場合が多いようです。

 最も危険な副作用としては無顆粒球症です。

 これは白血球の中の顆粒球という細菌を殺す細胞がなくなってしまう副作用です。

 したがって、放置しておくと命に関わります。

 無顆粒球症は強い喉の痛みと高熱です。

 これは血液検査によって判明します。

 したがって、そのような症状がでたら直ぐに血液検査です。

 だいたい1000人に1人ぐらいの割合で発症します。

 その他にも発熱とともに関節痛が起こることがあります。

 関節痛は上肢、下肢の関節に見られます。

 肺や腎臓が炎症を起こす場合もあります。

② 次がアイソトープ治療です。

 放射性ヨウ素を使用して、甲状腺に集まった放射性ヨウ素によって甲状腺の細胞を減らす方法です。

 甲状腺細胞の数が減少すれば甲状腺ホルモンの量も減ります。

 アメリカでは、このアイソトープ治療が主流です。

 ただし、甲状腺細胞の数が減りすぎれば甲状腺機能低下症になってしまいます。

 ここが難しいところです。

③ 最後が手術療法です。

 甲状腺そのものを外科的に切除する方法です。

 ホルモンの分泌もとである甲状腺を切除することで、ホルモンの過剰分泌を是正します。

 ただし、どの程度甲状腺を切除するのか難しい問題があります。

 切除する量が少なすぎると、またバセドウ病が再発します。

 逆に、多すぎると甲状腺機能低下症になります。

 その判断が難しいですね。

 ただ、バセドウ病の場合、いつもイライラして精神的に不安定であるのと、甲状腺機能が低下するのとどちらが楽かですね。
 
 甲状腺機能が低下した場合には、その分を補充すれば済みます。

 となると、バセドウ病を治療したほうが楽ですね。

 もう1つ、手術の場合には手術痕が残ります。

 その点が短所でしょうか。

 

 なお、
 you tube動画は https://www.youtube.com/watch?v=nggnHgMpC5I&feature=youtu.be

            https://www.youtube.com/watch?v=CTBiMtP2xok&feature=youtu.be
 はここにあります。

 よかったら、覘いてください。



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内分泌の病態の動画

みなさん、こんにちは。

新年度ですね。

学校が始まりました。

私の仕事も始まりました。

今年の新1年生も看護の世界を目指して来ています。

一緒に頑張りましょう。

内分泌の病態動画をアップしました。

バセドウ病1 https://www.youtube.com/watch?v=nggnHgMpC5I&feature=youtu.be

バセドウ病2 https://www.youtube.com/watch?v=CTBiMtP2xok&feature=youtu.be

甲状腺機能低下症 https://www.youtube.com/watch?v=NWLrBdEQans&feature=youtu.be

慢性甲状腺炎 橋本病 https://www.youtube.com/watch?v=CLf3waKTAWs&feature=youtu.be

亜急性甲状腺炎 https://www.youtube.com/watch?v=oGyPYux3KqA&feature=youtu.be

クッシング症候群1 https://www.youtube.com/watch?v=PadDIZGP-Pg&feature=youtu.be

クッシング症候群2 https://www.youtube.com/watch?v=pKbP3imvAVA&feature=youtu.be

アジゾン病 https://www.youtube.com/watch?v=2FPF1rX2bd0&feature=youtu.be

原発性アルドステロン症 https://www.youtube.com/watch?v=n-NyTcyEmZ0&feature=youtu.be




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