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腎・泌尿器2

みなさん,こんにちは。

梅雨が明けましたね。

暑い夏が来ました。

でも,うちは大変です。

何故って,居間のエアコンがいきなり壊れました(笑)。

どうするんだ?

asag.jpg

昨日,伺った看護学校にありました。



それでは,腎・泌尿器の2回目です。

はじめに前回の問題の解答・解説です。

問題1 右腎は,上方に肝臓があるため左腎よりやや低い位置にあります。
    です。

問題2 1個の腎臓には,1個の腎盂があります。
    ×です。

問題3 成人の尿量は1,500ml/日です。
    3,500ml/日もあったら,多尿です。
    ×です。

問題4 クレアチニンは,筋肉からの代謝物です。
    したがって,筋肉の量が多いとクレアチニンも多くなります。
    です。

問題5 赤血球は糸球体では濾過されません。
    赤血球よりも小さなものが濾過されます。
    ×です。

それでは,講義の続きです。

今回は排尿からです。

3 排尿

 排尿は,腎臓で生成された尿を体外に排泄することをいいます。

 尿は,腎盤(腎盂)-尿管-膀胱-尿道を通って体外に出ます。

 この経路(道筋)を尿路といいます。

 このうち,腎盤から尿管までを上部尿路といい,膀胱から尿道までを下部尿路といいます。

5-01.jpg

4 尿管の構造と機能

(1) 構造

  尿管は,腎臓で作られた尿を膀胱へと送る管です。

  尿管は,直径4~7mm,長さ25cmの平滑筋の管で,狭窄部(狭くなっているところ)が3ヶ所あり,その部分が尿管結石が起こりやすい場所となっています。

  ①腎盂・尿管移行部②総腸骨動静脈との交叉部③膀胱壁貫通部の3箇所です。

5-07.jpg

  上図の丸印のところに尿管結石ができやすくなっています。

(2) 機能

  尿管から膀胱へと尿が移動するのは,重力や尿圧(尿の圧力)が原因ではありません。

  尿管は3層構造からなり,中間層の平滑筋が毎分2~4回の蠕動運動(ぜんどううんどう)を起こします。

  この蠕動運動が原因です。

  蠕動運動とは,ミミズが這っていくときの動きです。

  1分間に2~4回,蠕動運動よって尿が膀胱に送られていきます。

5-06.jpg

  上図は尿(黄緑の部分)が上から下に流れていくところを表しています。
  ミミズが身体をくねらせて動く感じですね。

5 膀胱

(1) 構造

  膀胱は,尿管によって送られてきた尿を貯える筋性の袋状の器官です。

  膀胱の厚さは1.5cm程度ですが,尿が蓄積されるにつれて薄くなります。

  膀胱は,およそ500mlの容量がありますが,満タン時には3mmまで薄くなり,まれに衝撃で破裂することがあります。

  そういう意味では,膀胱はゴム風船のような臓器になります。

  高校生の時に,サッカーの授業で膀胱が破裂した話を聴いたことがあります。

  そんな話を聴くと,怖くなりますよね。

  先生の脅しですかね(笑)。


  容量に関しては,個人差が大きく,体の大きさは関係ありません。

  身体が小さくても,膀胱だけは大きい人だっています。

  小柄な女性が1L以上我慢できる場合があります。


  これを貴婦人膀胱といいます。

  古代ローマにおいては、高貴な女性は人前で自由に排尿が出来ませんでした。
 
  そのため、子どもの頃からおしっこを我慢する訓練が行われていました。

  でも、こんなのは身体によくないのは分かるね。

  膀胱の過伸展によって排尿がしにくくなります。

  膀胱が伸びすぎて元の状態に戻らなくなるんだよ。

  
(2) 機能

  膀胱の機能は,蓄尿排尿です。

  蓄尿は,腎臓で生成された尿を貯める働きで,充満するまでは膀胱は弛緩した(緩んだ)状態にあります。

  排尿は,貯められた尿を排出する働きで,膀胱の収縮によって起こります。

6 尿道

(1) 構造

  尿道は,膀胱内にたまった尿を体外に排泄する管です。

  男性は,長さ15~20cmほどあります。

  膀胱の出口の周囲を前立腺がとりまいています。

  女性には,この前立腺がありません。

  前立腺は加齢とともに内腺(尿道に接する内側の部分)にコブのようなものができ,大きくふくらんできます。

  そのため,尿道を圧迫し尿が出にくくなります(排尿困難)。  

  これを「前立腺肥大症」といいます。

5-09.jpg

  現在では50歳以上の3,4人に1人が肥大しているといわれています。


  一方,女性は,長さ3~4cmほどと,男性に比べて尿道の形状が大きく異なります。

  女性は外尿道括約筋の筋肉量が少なく,尿道を締める力が弱い構造になっています。

  そのため,出産や肥満,運動不足などが原因で尿道がゆるむ傾向があります。

  尿漏れの原因ですね。


(2) 機能 排尿の仕組み

  尿道は,平滑筋と呼ばれる筋肉でできています。

  平滑筋は,不随意筋です。

  つまり,人の意志では動かすことができません。

  人の意志で動かすことができるのは横紋筋です。

  横紋筋は,尿道の一部を細く輪状におおっている外尿道括約筋です。

5-10.jpg

  外尿道括約筋があるために大人は自分の意志で排尿をがまんすることができるのです。



  まず,膀胱に尿が150mlぐらい溜まると膀胱壁が伸展(伸びて)して刺激されます。

  「おしっこ」をしたいと感じるわけです。

  尿意の知覚ですね。

  これは,骨盤内蔵神経(副交感神経)を通って排尿中枢に伝わり,大脳が排尿するか否かを判断します。

  排尿の準備ができていない時は,大脳からの指令によって交感神経(下腹神経)が興奮して膀胱壁の平滑筋が緩みます(尿を貯めます)。

  同じく,内尿道括約筋が収縮するので,尿が出なくなり,さらに尿を貯めます。


  逆に,排尿の準備ができていると,大脳からの指令が失われて,排尿反射が起こります。

  排尿反射が起きると,排尿中枢から骨盤内臓神経を通って膀胱壁の平滑筋が収縮します。

  同時に内尿道括約筋を緩めます。

  さらに,陰部神経に支配される外尿道括約筋も緩んで排尿が行われます。

  この一連の流れを「排尿反射」といいます。

5-08.jpg


  以上の仕組みで排尿が行われます。

  まとめると,

  膀胱壁の(伸展)刺激 ⇒ 尿意の知覚 ⇒ 排尿反射( 膀胱壁の収縮⇒内尿道括約筋の弛緩⇒外尿道括約筋の弛緩 )

  となります。

  今回は短かったですね。


それでは,最後は過去問です。

問題1 尿管には蠕動運動が見られる。

問題2 成人の膀胱容量は約150mlである。

問題3 尿道の外括約筋は平滑筋からなっている。


以上です。

次回は疾患を予定しています。

みなさん,お疲れさまでした。




音声動画はyou tubeにあります。

https://www.youtube.com/watch?v=cbQGhEgMqVY

https://www.youtube.com/watch?v=gwjLhNma3cE

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