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社会保障総論

みなさん,こんにちは。

久しぶりです。

さて今回から社会保障を連載したいと考えます。

社会保障は,講義ではよくやっているんですが,ブログには全然アップしていませんでした。

それをブログで確認します。

ただ,お分かりとは思いますが,ここで説明する社会保障は試験範囲だと言うことです。

それ以上のことは合格してからゆっくりやってください。


それから看護師の国家試験(24/2/19)がもう直ぐ始まります。

是非,みなさん合格してくださいね。


それでは,はじめます。

 社会保障総論

1 意義

 始めに,そもそも社会保障とは何か

 どのあたりまで勉強するのかを示しておきますね。


 社会保障と言う言葉は,「社会」と「保障」という言葉によって作られています。


 そうするとまず,社会とは何かです。

 もともと,この言葉は明治になって創られた言葉です。

 江戸時代まではありませんでした。

 それが幕末なって,イギリス,フランスからソシエテ(SOCIETE)とかソーシャル(social)という言葉が入ってきます。

 これに適切な言葉を当てはめようとしましたが,残念ながらありませんでした。

 当時のイギリス,フランスでは「公の問題,あるいは共同体の問題を討論する場」と言う意味で使っていたようです。

 江戸時代までの日本では,公の問題は誰が決めていたんでしょうか。


 当然,当時の支配階級であるお侍さんですね。

 つまり武士と言うことになります。

 そのころの日本には,約3000万人ぐらいの人が住んでいました。

 そのうちの約1割が武士となります,

 つまり.2~300万人ぐらいが武士だった訳です。

 その人たちが公の問題について決めていた訳です。

 しかし,イギリスやフランスでは,公の問題,あるいは共同体の問題は「市民」といわれる人たちが決めていました。

 ここでいう市民とは,教養と財産のある人たちを指します。

 現代でいうところの「市民」ではありません。

 ましてや江戸時代の武士でもありません。

 その為,適切な言葉がなかった訳です。

 そこで,「社会」という言葉を新たに創ったといわれています。

 そういう意味で「社会」とは公あるいは共同体を指す言葉となりました。

 
 次は「保障」ですね。

 元来,保障は砦を表していました。

 そこから転じて「侵害から守る」となったようです。


 ということは,「社会保障とは共同体が侵害から守る」ということになりますね。


 それじゃ,何から守るんだろう?

 具体的に何?

 原因ですね。

 これは様々なのもが考えられます。

 まず,疾病(病気)障害などがあります。

 これらのことが起きると,働けなくなります。

 働けなければ,お金が入って来ませんね。

 そうなれば生活ができません(生活困難)。


 あるいは年をとることです(老齢)。

 同じく年をとれば働けなくなります。


 さらに女性では,妊娠出産,そして育児です。

 この状態では,満足に働けなくなります。

 また,仕事中に怪我をしたり死んだ場合(業務災害)ですね。

 さらには,失業でしょうか。

 働きたいのに働けない,これも大変ですね。

 
 こういう状態になったら,個人の力では何ともしようがありません。

 それだからこそ,個人ではなくて共同体である「社会」で守るんです。

 そうして,自立した生活ができるようにサポートします。

 これを社会保障といいます。


 この社会保障は大きく3つに分かれます。

 まずは所得保障として年金があります。

 いわゆる年金保険です。

 ここにいう「保険」とは困った状態に備えて事前に準備することを言います。

 つまり,予めお金が入ってこなくなる状態を考えて事前に準備することです。

 今,年金は,だいぶ騒がれていますね。

 次は医療保障です。

 病気や怪我などをした場合に備えて医療保険があります。

 最後は社会福祉サービスです。

 児童福祉,高齢者福祉,障害者福祉などです。

 このあたりが看護師の国家試験では問題となってきます。

 あとで体系を図示しますが,この辺まで理解すれば十分ですね。

2 根拠

 それじゃ,これらの根拠は何かです。

 国家や社会が,所得や医療,福祉サービスをする根拠です。

 それは当然,となります。

 日本は法治国家ですから,当然といえば当然ですね。

 
 さて,その法の根拠ですが,憲法25条にあります。

 生存権と呼ばれる規定です。

 憲法25条 生存権

 「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する

 健康は権利なんですね。

 すごいです。

 何がって。

 健康であることが権利だと言っていることがです。

 国民の健康を国家が保障してくれるんですよ。

 これはなかなか難しいことです。

 その為,この規定は将来の目標なんだという意見もあります(プログラム規定説)。

 しかし,ここは健康は権利だと覚えておきましょう(試験対策です)。


 もう一つ,この文章は少し変ですね。

 「健康で文化的な最低限度の生活」というところです。

 なんか「健康で文化的な最低の生活」って感じですよね。

 私なんか,最低じゃ嫌だな~って思います。

 
 これは,憲法がもともと英語で書かれたいたので,それを日本語に直した時に変な訳になってしまったということです。

 翻訳した人の勘違いなんですね。

 正しくは「最低でも健康で文化的な生活」ということになります。

 
 この健康で文化的な生活ですが,裁判で争われたことがあります。

 何を以って,健康で文化的な生活と言えるのか,というところです。


 みなさん方は,どんな生活が「健康で文化的な生活」ですか?

 今ぐらいの時期だと,睡眠ですか?

 ぐっすり眠れるってことが健康で文化的な生活でしょうか?!


 実際の裁判では,歯磨きをすることが「健康で文化的な生活」に入るのかってことが問題になりました。

 今だったら問題なく歯磨きは必要となるでしょうね。

 その当時(1950年代)は無くても良いんじゃないかという意見もありました。

 ビックリですね(笑)。


 それはともかく,この生存権が社会保障の法律上の根拠となっています。

 続けて2項では,「国は,すべての生活部面について,社会福祉,社会保障,および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない」と規定しています。

 この憲法の規定に基づいて様々な法律が制定されて,社会保障が実施されているんです。

3 方向性

 ところで,この社会保障ですが当然のことながらお金がかかります。

 現在,約100兆円ほどがかかっています(平成21年度)。

 医療や年金,そして福祉に莫大なお金がかかっているのです。

 現在の日本は,少子高齢化が進んでいます。

 これからますます社会保障費がかかるようになります。

 このままでは日本の財政はパンクしてしまいますね。

 そこで社会保障の方向性が話し合われ決められています。

 一つは「利用料の負担増」です。

 利用する人に利用料の負担を今まで以上にして貰おうというものです。

 例えば,以前は医療保険の自己負担額は1割でしたが,現在は3割となっています。

 あるいは老人医療費は無料でしたが,現在は有料となっています。


 もう一つは「権限の委譲」です。

 社会保障の多くの権限は国(厚生労働省)にありましたが,それをより身近な自治体である市町村の移管しました。

 いわゆる地方分権ということになります。

 それによって,よりきめ細かなサービスが実施できると期待されています。

 
 この二つが社会保障の方向性として打ち出されています。


4 社会保障の制度体系

 最後に,社会保障の制度体系を説明しておきます。

 何をどれくらい勉強するのかを示しますね。

(1) 社会保険

  まず,社会保険です。

  現在5つあります。

  したがって,みなさん方は5つの社会保険を勉強することになります。

 ① 年金保険
 ② 医療保険
 ③ 介護保険
 ④ 労働者災害補償保険
 ⑤ 雇用保険


  この5つが社会保険となります。

  ただし,近年は医療保険介護保険がよく出題されています。

  というより,正看の試験では医療と介護以外ここ10年ほど出題されていませんね(平成23年現在)。

  この辺,准看は年金とか雇用も出題されているんだよね。

  一応,このブログでは両方(正看と准看)を対象としているので試験の範囲で説明しますね。

(2) 公的扶助

  生活保護

  公的扶助では生活保護になります。

  ここも正看ではほとんど出題がありません(平成23年現在)が,准看では出題されています。

(3) 社会福祉


  社会福祉では

 ① 児童福祉
 ② 障害者福祉
 ③ 老人福祉
 ④ 母子および寡婦福祉
 ⑤ 児童手当
 ⑥ 児童扶養手当


  などが挙げられています。

  しかし,試験では児童福祉,障害者福祉,老人福祉しか出題されていません。

  そこで,この3つについて説明していきます。

 これで,試験の範囲(国試に出題されている部分)が大体分かりました。

 これを順番に説明していきますね。

 それは,次回からとなります。

 今日はここまでです。

 皆さん,どうもお疲れさまでした。






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