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甲状腺機能低下症 内分泌 病態 第2回

みなさん、こんにちは。

桜が終わって、また寒くなり、やっと暖かさを取り戻してきました。

連休を前にして、これから春ですね。

北海道、東北地方の方は、これからですね。

以前、福島に遊びに行ったときに、5月の新緑が綺麗だったのを覚えています。

さて、今回のテーマは甲状腺機能低下症です。

内分泌の病態2回目です。



1 概 念

 甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が減少して活動が低下する疾患です。

 もともと、甲状腺の病気は女性に多いのですが、甲状腺機能低下症でも10対1ぐらいで女性に多い病気です。

 甲状腺機能低下症は様々な原因で発症します。

 大きく分けて3種類ぐらいあります。

① 原発性甲状腺機能低下症

 甲状腺自体に損傷があるために起こるものを原発性甲状腺機能低下症といいます。

② 続発性甲状腺機能低下症

 甲状腺は脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンにコントロールされています。

 この甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下しているために起こるものを続発性甲状腺機能低下症とか二次性甲状腺機能低下症といいます。

③ 甲状腺ホルモン不応症

 それから、極めてまれなんですが、甲状腺ホルモンは分泌されているのに、その刺激に反応できずに低下しているものを甲状腺ホルモン不応症といいます。

④ クレチン症

 あと、生まれて時から甲状腺ホルモンの分泌が少ない赤ん坊がいます。

 これを先天性甲状腺機能低下症といいます。

 一般的には、クレチン症と呼んでいますね。

 日本では3000人~4000人に1人ぐらいの割合で出現します。

 現在では(1977年から)、マス・スクリーニングが行われているので、異常があれば連絡があります。

 出生後直ぐに治療をすれば、成長や発達は健康は人と変わりがありません。

 治療が遅れると、発育障害や知的障害者になってしまいます。

 そうなると一生の問題ですね。

2 症 状

 甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝を維持するホルモンです。

 そのため、このホルモンが低下すると活動が鈍くなります。

 いちも眠い状態となって全身がだるいといった倦怠感が出てきます。

 頭の活動も鈍くなるため、記憶力や計算力の低下が見られます。

 新陳代謝が悪くなるのですから、体温が低くなり寒がりになります。

 さらに、皮膚も乾燥して夏でも汗をかかなくなります。

 また、代謝が悪いために食欲がないのに体重だけは増えていきます。

 同じように胃腸の働きも悪くなるため、お腹が張って便秘になります。

 女性の場合、生理不順となって月経が多くなったり長く続いたりします。

 逆に無月経になることもあります。

 心臓を見ると、心臓の動きがゆっくりとなって弱く感じられます。

 いわゆる徐脈です。

 体重の増加は主に代謝低下と水分の貯留です。

 この水分が心臓に溜まると心臓が大きくなります。

 心嚢水の貯留です。

 特に、甲状腺機能低下症では手足や顔がむくみやすくなります。

 このむくみの正体は、ナトリウムを含んだ水分で「粘液水腫」といいます。

 この水分は、甲状腺ホルモンが足りなくなると増えてくるプロテオグリガンという糖タンパクと結びついています。

 いわゆる「ムチン」と言われるものです。

 この粘液水腫の特徴は、指などで押しても直ぐに元に戻ります。

 腎臓病などでむくんだ場合は、指で押すとしばらくそのままになっています。

 ここが大きな違いですね。

 通常、ムチンは身体の粘膜を保護しています。

 しかし、ここでは異常に蓄積してしまいます。

 顔は全体にむくんでいきます。

 まぶた・唇・頬が厚ぼったくなり、緊張がなくなったように垂れ下がります。

 舌がむくむと舌肥大になります。

 喉にむくみが来ると嗄声(させい)になります。

 嗄声とはしゃがれ声のことです。

 眉も外側の3分の1ほどが薄くなり、更には頭髪も薄くなります。

3 検 査

① 血液検査

 こういう症状がでている時は、血液検査ですね。

 血液中の甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの濃度を調べます。

 低下していれば甲状腺機能低下症を疑います。

② 穿刺吸引細胞診

 甲状腺の細胞を直接調べる場合もあります。

 甲状腺に細い針を刺して細胞を取り出し顕微鏡で観察します。

 これを穿刺吸引細胞診といいます。

 あとはアキレス腱の反射の低下を見るというのもあります。

 甲状腺ホルモンが少ないと、極めて遅くなります。

 こんなとこですか。

4 治 療

 甲状腺機能低下症では、どのような原因であっても甲状腺ホルモンの投与が第1選択になります。

 不足している甲状腺ホルモンを補ってやるわけです。

 現在は、サイロキシンで治療するのが一般的です。

 薬剤名はレボチロキシンナトリウムです。

 商品名はチラージンSです。

 慢性疾患なので長期にわたって定期的な服薬が必要となります。

 以上です。

 あとは過去問をやってください。

 このブログにもありますが、もう少しやったほうがいいです。



 それから、音声動画はyou tubeにあります。

 https://www.youtube.com/watch?v=NWLrBdEQans

 です。


 それじゃ、みなさん、一緒に頑張りましょう!




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