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内分泌 その14 副腎髄質

みなさん,こんにちは。
ちょっと間が空きましたが,内分泌の続きです。
ゴメンね。

前回の問題の解答・解説です。

1 アルドステロンは,鉱質コルチコイドです。
したがって,×です。

2 アルドステロンは,ナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を行います。
それを過剰に行うのですから,それに伴って水の再吸収も促進されます。
結果として,循環血流量も増加します。
です。

3 アルドステロンの作用は,ナトリウムの再吸収とカリウムの排泄です。
カリウムは排泄されます。
×です。

4 クッシング病では,肥満が生じやすいですが,原発性アルドステロン症では見られません。
×です。

5 ナトリウムの再吸収に伴って水分も吸収されます。
その結果,体液量が増加して血圧が上がります。
また,カリウムが排泄されますから,低カリウム血症になります。
です。

今日は副腎髄質からです。

9 副腎髄質の構造と機能

(1)構造

副腎髄質は副腎を構成する一部分になり,副腎皮質に包まれて副腎の内部を構成しています。

下の図の紫の部分が腎臓です。

その上の部分が副腎に当たります。

その内部は副腎皮質と副腎髄質に分かれています。

皮質は腺組織ですが,髄質は神経組織になります。

腺組織は分泌機能を有する組織のことです。

副腎髄質は副腎の約10%占め,赤褐色の柔らかい組織です。

図では黄色くなっていますが,実際は赤褐色です。



(2)機能

副腎髄質は交感神経の一部が独特の変化をしたものです。

もともと神経組織なんですね。

副腎髄質からは,アドレナリンエピネフリンともいう),が分泌されます。

それ以外に交感神経ではドパミンノルアドレナリンノルエピネフリン),が合成されます。

この3つを総称してカテコールアミンといいます。

 これらは,いずれもカテコール核という分子構造を持つ生理活性物質です。

カテコールアミンはカテコラミンともいいます。


脳の視床下部が身体の危機を感知したりする(精神的ストレスあるいは肉体的ストレスが加わる)と交感神経が緊張します。

交感神経が刺激を受けると、チロシンというアミノ酸を共通原材料としてドパミンとノルアドレナリンが交感神経内部で合成されます。

すると,それが副腎に伝わり(ドパミンとノルアドレナリンは神経伝達物質です),副腎髄質でアドレナリンに合成されます。


もう一度言うと、

ドパミンとノルアドレナリンは交感神経内で合成されます。

それが副腎髄質に達してアドレナリンに合成されるのです。

アドレナリンは副腎髄質でしか合成されません。

なぜなら、アドレナリンへの変換に必要な酵素が副腎髄質にしかないからです。


ドパミン ⇒ ノルアドレナリン ⇒ アドレナリン

こんな感じです。

カテコールアミンは血糖値を上げる作用があります。

しかし,アドレナリン,ノルアドレナリンで作用に違いがあります。

アドレナリン

強心作用   心拍数の増加 心拍出量の増大
血糖値の上昇 
代謝亢進

ノルアドレナリン

血管収縮作用  血圧上昇

これを見ると、アドレナリンは心拍数の増加とか心拍出量の増大といった体内を変化させる働きがあります。

アドレナリンは体内用ホルモンですね。

それに対して、ノルアドレナリンは血管を収縮させています。

ノルアドレナリンは交感神経に作用しています。

そういう意味では神経用ホルモンといえますね。

ドパミン

利尿作用   腎動脈拡張による利尿作用

(3)褐色細胞腫

① 概念

副腎髄質あるいは交感神経節にできた腫瘍からカテコールアミンの過剰分泌による疾患

② 症状

症状はカテコールアミンの作用・機能を考えれば分かりやすいね。

まずは,非常に重症の高血圧です。

ノルアドレナリンの働きですね。

このほか頭痛,発汗過多代謝亢進血糖の上昇などです。

アドレナリンの働きです。

さらに,立ちくらみ,速い呼吸,冷たく湿っぽい皮膚,胸や胃の痛み,吐き気,嘔吐,視覚障害,指の刺すような痛み,便秘,奇妙な死の強迫感がみられます。

③ 検査

この病気の人は,高血圧以外の症状が出にくいため,褐色細胞腫が疑われた場合には血液中,尿中のカテコールアミンの濃度を調べます。

発作が出ていないときは,正常値を示す場合がありますので発作直後に測定します。

その後,腫瘍の部位を明らかにするため,CTやMRIあるいはシンチグラフィが行われます。

④ 治療

根本的な治療は,腫瘍の摘出です。

ただし,カテコールアミンンの値が高いままだと危険ですので,正常値に戻してから手術は行われます。


(4)過去問

それでは,最後は過去問です。

1 カテコールアミンは副腎髄質から分泌される。

2 糖質コルチコイドは副腎髄質で生成される。

3 副腎髄質から分泌されるアルドステロンはナトリウムの排泄を促進する。

4 カテコールアミンは代謝を促進するホルモンである。

5 血圧の低下によって副腎髄質ホルモンの分泌が促進される。


解答・解説は次回です。

それでは,お疲れ様でした。



音声動画はyou tubeにあります。

https://www.youtube.com/watch?v=s1PqlPL2f44

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テーマ : 医療従事者になるための勉強
ジャンル : 学校・教育

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Re: 教えてください

> 最後の授業ありがとうございました。
>
> 先生の住んでいられる周囲で就活しようと思っているのですが、今日の授業で『パターナリズムのHPが近所にある。』と言われていたのがとても気になり、できればそこは避けたいな。と思っています。どこのHPか気になり、試験勉強が手につきません。。。
>
> イニシャルでいいので教えていただけないでしょうか。他言はしません。
>
> よろしくお願いします。


ええと。
今日伺った看護学校の人ですね。

この病院は,うちの子供が入院していたことがある病院です。
退院したあとに他の病院に変えました。

T駅の警察署の前にある病院です。
S病院といいます。

これで分かるかな。

>試験勉強が手につきません。。。

これは嘘だよね(笑)。

Re: わかりました

>  
> お忙しいのに教えていただきありがとうございます。
> どこだか よ~くわかりました。
>
>
> これで試験勉強がすっきりした気持ちで取り組めますが。。。
> もう時間もなく、眠いし 憶えられません。。。(-_-;)
>
> 赤点の再試は同じ問題にしてくださいね。
> 他の教科も再試は全く同じ問題です~(笑)

しょうがないな。
ちょっと考えさせて(笑)。
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