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内分泌 その15 腎臓

みなさん,こんにちは。

いつまで寒いんだろう。

寒いのは嫌いです。

暑いのも嫌いです(笑)。

まずは,前回の過去問の解答・解説です。

1 その通りですね。
です。

2 糖質コルチコイドは,副腎皮質で生成されます。
×です。

3 アルドステロンは,副腎皮質から分泌されます。
×です。

4 カテコールアミンのうちアドレナリンは,代謝亢進の機能があります。
です。

5 カテコールアミンのうちノルアドレナリンは,血管収縮作用があります。
その結果,血圧を上昇させることができます。
血圧が低下すればノルアドレナリンが分泌されます。
です。


11 腎臓

(1)構造

構造については,腎・泌尿器でやります。

下図で位置を確認してください。

紫色の部分が腎臓です。

左右にそれぞれあリます。

左腎(さじん)の方がやや上にあります。

右腎(うじん)は上方に肝臓があるため左腎より低い位置になります。



(2)機能

腎臓はホルモンによる調節受けていますが,腎臓自体も数種のホルモンを分泌しています。

レニン・エリスロポエチン・ビタミンDの活性化です。

① レニン

レニンは腎臓の血流量が低下すると腎臓(糸球体)から血中に分泌されます。

レニンは血液中のアンジオシノーゲンをアンジオテンシンⅠ(AⅠ)に変換します。

アンジオテンシンⅠは,さらに血液中のアンジオテンシン酵素(ACE)によってアンジオテンシンⅡに変換されます。

アンジオテンシンⅡは,副腎皮質球状帯に作用してアルドステロンの分泌を促進します。

アルドステロンはナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を行う機能を持っていますね。

すると,ナトリウムの再吸収によってナトリウム量は増加します。

ナトリウムが増えると水分・体液量も増えます。

ここ忘れないでね。

ナトリウムは水分を引っ張ります。

ナトリウムが増えると水分が増えて,その結果,体液量も増えるんです。


ナトリウムの増加は血漿(血液の)浸透圧を上昇させます。

血漿(血液の)浸透圧が上昇すると,脳下垂体に作用してバソプレシンの分泌を促進します。

バソプレシン(ADH)は抗利尿ホルモンで水の再吸収を行います。

つまり水分量が増えると言うことになります。

ナトリウムが増えて水分量も増えたんだね。

結果として体液量の増加となり,血圧が上昇します。


腎血流量の低下 ⇒ レニン分泌 ⇒ アンジオテンシンⅠ ⇒ アンジオテンシンⅡ

⇒ アルドステロン分泌 ⇒ ナトリウムの増加 ⇒ 血漿(血液の)浸透圧の上昇 ⇒ バソプレシンの分泌

⇒ 水の再吸収 = 体液量の増加 ⇒ 血圧上昇
 

レニンは,このように体液量が増加して血圧上昇の働きを示すこととなります。

 レニンは回り回って血圧上昇の作用があります。


いい,レニンは血圧を上昇させるんだ!


レニンから始まるホルモン連鎖をレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系といいます。




ここで,少し浸透圧について説明します。

血管の細胞膜は半透膜で出来ています。

半透膜というのは,一定の大きさの分子またはイオンのみを通す膜のことをいいます。

通すことを「透過」といいます。

血管の細胞膜は水の分子は透過させますが,ナトリウムイオンは透過させません。

ナトリウムイオンは,細胞膜を透過するには少し大きいんだ。

そのため血液中のナトリウムイオン濃度が高くなると,それを一定の濃度に(薄く)しようと水分が血液の中に拡散して(広がって)いきます。

濃度の高いほうから低いほうに移ることを「ルシャトリエの原理」といいます。

高校の化学あるいは物理でやったでしょうか?

やってなくても,ここで理解してね。


このときに血管の細胞膜に浸透圧がかかります。

濃度を一定にするために水を引き込もうとする力を浸透圧といいます。

ですからこのときには,血管の細胞膜に浸透圧がかかるわけです。
2-102.jpg
先ほど,「ナトリウムは水分を引っ張る」といったのは,このことです。

皆さんも,ショッパイものを食べると水が欲しくなりますよね。

ショッパイものというのは塩分・塩ですね。

塩分はNaClです。

このNaがナトリウムです。


これは,「水分がほしい」という要求を脳が出しているんだ。


つまりナトリウムによって血管の細胞膜に浸透圧がかかることになります。

すると,血液の中に水分が入るので体液が増加します。

体液が増えるとそれ(体液)を押すために血圧が上昇するんだ。


風が吹くと桶屋が儲かる,みたいな話だね(笑)。

ナトリウムが増えると血圧が上昇することになります。

ナトリウム増加 ⇒ 血圧上昇


塩分控えめが望ましいんだね(笑)。


日本人の食事摂取基準(2010)では

男性は9g未満/1日

女性は7.5g未満/1日

としています。

現在の日本人の塩分摂取量は11g~12g/1日ぐらいです。

ちょっと多いね。

ちなみに日本高血圧学会は,1日あたりの塩分量を6g未満が望ましいとしています(2009)。



② エリスロポエチン

エリスロポエチンは赤血球を産生を促進するホルモンです。

血液中の酸素分圧によって調整されています。

低酸素が分泌刺激となり産生増加となります。

エリスロポエチンは骨髄に作用し,赤血球生成を促進します。

慢性腎不全による貧血は,エリスロポエチンの生成不良が原因の一つと考えられています。

これを腎性貧血といいます。

③ ビタミンDの活性化

ビタミンDは脂溶性のビタミンです。

脂溶性とは水では溶けにくく油には溶けやすいという意味です。

ビタミンDの前駆体(ビタミンDに生成される前の物質)であるプロビタミンDは,紫外線によって皮膚でビタミンDに変換されます。

これが肝臓や腎臓で酸化されて活性型ビタミンDとなります。

活性型ビタミンDは,腸管からのカルシウムとリンの吸収を促進し,血液中のカルシウム濃度を上昇させます。

また,腎臓ではカルシウムとリンの再吸収を促進し,生体カルシウムとリンの維持に寄与しています。

ビタミンDの不足が骨形成に悪影響を及ぼすのは当然ですね。

でも,日光浴不足も活性型ビタミンDが不足して,骨形成に悪影響を及ぼします。

幼児期には,くる病を引き起こします。

くる病(骨軟化症)は,骨が柔らかくなり,骨の石灰化に障害がある病気です。

(3)過去問

それでは,最後は過去問です。

1 抗利尿ホルモンは腎臓が産生するホルモンである。

2 エリスロポエチンは腎臓が産生するホルモンである。

3 レニンは腎臓が産生するホルモンである。

4 アルドステロンは腎臓が産生するホルモンである。

5 血圧が低下してもレニンの分泌は亢進しない。

解答・解説は次回です。

それでは,みなさん,お疲れさまでした。


 
音声動画はyou tubeにあります。

https://www.youtube.com/watch?v=Epgb3kTdH9s

https://www.youtube.com/watch?v=PLmnX4lxo4k

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