スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

内分泌 その17 フィードバック

みなさん,こんにちは。

少し暖かくなってきましたね。

皆さんのお住まいのところはどうですか?

東京の昼間は結構暖かいです。

梅も見ごろです。


さて,前回の問題の解答・解説です。

1 卵胞刺激ホルモンは性腺刺激ホルモンとして脳下垂体前葉から分泌されます。
 ×ですね。

2 黄体形成ホルモンは性腺刺激ホルモンとして脳下垂体前葉から分泌されます。
 ×ですね。

3 プロラクチンは脳下垂体前葉から分泌されます。
 ここは語呂合わせでいけるでしょ。
 ×です。

4 プロゲステロンは卵巣の黄体から分泌されます。
 ×です。

5 エストロゲンは卵巣のグラーフ卵胞から分泌されます。
 ×です。

ここまでやると,出題の傾向が分かるね。

どのホルモンが,どこから出て,何に作用するのか。

こういうパターンだね。

ところで,消化管ホルモンをやっていないのですが,これは消化器ところでやる予定です。

しばらく,お待ちください。

さて,ここまで内分泌の構造と機能をやってきました。

ここで,それをまとめます。

13 ホルモンの生理作用(機能)


 ホルモンは多種多様です。

 ただ,大まかに整理すると4つに分類できます。

(1) 内部環境の恒常性の維持

バソプレシン    下垂体後葉  体液量や浸透圧の調整
アルドステロン   副腎皮質  ナトリウムやカリウムの濃度調節
パラソルモン    副甲状腺
カルシトニン    甲状腺
  血液中のカルシウム濃度の調節
インスリン      膵島
グルカゴン      膵島
カテコールアミン  副腎髄質
  血糖値の調節

(2) 外部環境への適応

エリスロポエチン  腎臓  低酸素状態での赤血球の生成亢進
甲状腺ホルモン  甲状腺
カテコールアミン  副腎髄質
  寒冷順応および産熱

(3) 成長

成長ホルモン   下垂体前葉  骨の成長と蛋白同化
甲状腺ホルモン  甲状腺  代謝及び成長の促進

(4) 生殖機能
  
性ホルモン   生殖器  性の成熟と生殖・妊娠

14 ホルモンの化学構造

 ホルモンは,その化学構造から3つに分類されます。

(1) ポリペピチドホルモン

  アミノ酸が鎖状に連結したポリペピチドホルモン(たんぱく質の仲間)

  脳下垂体ホルモン 消化管ホルモン 膵島ホルモン など

(2) ステロイドホルモン

  コレステロールから合成されるホルモンです。

  よくコレステロールは良くない物質のように言われますが,実際は必要なんですね。


  化学構造にステロイド骨格を持ちます。

  ステロイド骨格とは下図のように,六角形の輪(六員環)が3つと五角形の輪(5員環)が1つの構造をしています。

  要するにステロイド骨格は四つの輪っかです。

2-90.jpg

  コルチゾール アルドステロン エストロゲン プロゲステロン テストステロン など

(3) アミンホルモン

  アミノ酸から作られる化合物です。

  アドレナリン サイロキシン メラトニン など

15 ホルモン分泌の調節

 ところで,ホルモンは身体の状態を一定に保つことが一つの目的です。

 と言うことは,あるホルモンが分泌されれば,それを抑えるホルモンも分泌されるはずです。

 そうすることによって,身体を一定の状態に保つことになるからです。

 これをホルモン分泌の調節といいます。

(1) フィードバック

  フィードバックとは,ホルモンの血中濃度による調整を言います。

  元来は生物の恒常性維持の観点から見出されたものですが,現在はエレクトロニクスやビジネス・経済などでも使われます。

  しかし,ここで取り上げるのは元々の意味で使われたものです。

 ① ネガティブフィードバック

  たとえば,甲状腺ホルモンが増加すると,脳下垂体に対して甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑制する働きかけが行われます。

  同じく,視床下部に対しては甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)の分泌抑制が行われます。

  これは増加に対して抑制という形がとられます。

  これを負のフィードバックとかネガティブフィードバックといいます。




 ② ポジティブフィードバック

  それに対して,エストロゲンやプロゲステロンの増加は,視床下部に作用し性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌促進に働きます。

  こちらは増加に対して増加という形になります。

  これを正のフィードバックとかポジティブフィードバックといいます。

  性腺刺激ホルモン放出ホルモンには,卵胞刺激ホルモン放出ホルモン(FSH-RH)と黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)があります。

  これが脳下垂体に作用して,脳下垂体前葉から卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)が分泌されます。

  これによって卵巣から,卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。




  フィードバックは,身体を一定の状態に保つこと(恒常性)が目的ですから,本来的にネガティブフィードバックが基本になります。

  「増えたら減らす」ですね。

  でも,その逆もありです。

  「減ったら増やす」です。

  そうして,身体を一定の状態に保ちます。

(2) その他の調節

  ホルモン分泌は大脳からの影響も受けます。

  たとえば,身体にストレスが加わると副腎髄質からアドレナリンが分泌されます。

  それが視床下部に働くことによって交感神経が刺激されます。

  また,精神的ストレスが加わることによって,女性の性周期が不順になることもあります。

(3)過去問

  それじゃ,最後は過去問です。

1 血中コルチゾールが増加すると下垂体前葉のACTH分泌は抑制される。

2 女性が更年期に入ると,下垂体前葉から性腺刺激ホルモン(FSH LH)の分泌が減少する。

3 血中の甲状腺ホルモンが低下すると,下垂体からの甲状腺刺激ホルモンが分泌が抑制されます。

4 血中のカルシウム濃度が減少すると,副甲状腺ホルモン分泌が増加する。

5 循環血液量が減少するとレニンの分泌が抑制されます。




さて,今回で内分泌は一応お仕舞いなので,解答・解説もやります。

1 ACTHは副腎皮質刺激ホルモンですね。
 コルチゾールが増えたんだね。
 すると今度は減らそうとします。
 ネガティブフィードバックによりACTHは抑制されます。
 です。

2 女性が更年期に入るとエストロゲンやプロゲステロンの分泌が低下します。
 減るんだね。
 そうすると,増やそうと思って性腺刺激ホルモンが増加します。
 ということで,×です。

3 甲状腺ホルモンが減少したんですね。
 そうすると,甲状腺ホルモンを増やそうと甲状腺刺激ホルモンは増加しますね。
 一定の状態に保とうとするわけですから。
 ×です。

4 血中カルシウム濃度が低下したんだね。
 そうすると,カルシウム濃度を上げようとするね。
 カルシウムを増やすパラソルモンが増加しますね。
 パラソルモンは副甲状腺から分泌されます。
 ですね。

5 循環血流量が減少すると,それを増やそうとするね。
 増やすためには腎臓からレニンが分泌されます。
 レニンは血流量を増やす働きがあります。
 レニンは増えます。
 ×です。


以上です。
みなさん,お疲れさまでした。
良い週末をお迎えください。

次は呼吸器です。








スポンサーサイト

テーマ : 医療従事者になるための勉強
ジャンル : 学校・教育

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

zack

Author:zack
公開講座はこちらです

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
未分類 (0)
内分泌 (21)
循環器 (1)
公衆衛生 (14)
日記 (67)
呼吸器 (11)
代謝 (0)
社会保障 (6)
関係法規 (7)
腎・泌尿器 (2)
消化器 (0)
試験関係 (3)
公衆衛生2 (4)
公衆衛生3 (5)
公衆衛生4 (2)
趣味 (0)
公衆衛生5 (1)
ブロとも一覧

with×××
忍者
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。