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公衆衛生3 保健所

みなさん,こんにちは。

相変わらず寒いです。

寒かったり,暖かったり。

春が近づいているということでしょうか。

さて,今回から地域保健です。

公衆衛生3です。

長いね。

まだまだ,続くよ(笑)。

1 地域保健法の成立

 まずは,地域保健法の成立からです。

 みなさんは,地域保健法というのがあるのをご存知ですよね。

 知らなかった人は,ここで覚えてね。

 一言でいうと,保健所の仕事について規定しています。

(1) 旧保健所法(1937)

  旧保健所法は1937年に制定されました。

  保健所が,結核・伝染病・母子保健などを中心に相談事業と予防対策を行ってきました。

  1947年に全面改正され,保健所は公衆衛生(みんなの命を守る)の第一線機関として活動してきました。

  ここからの話は,話だけで聴いてね。

  試験には出ません(笑)。

  これは歴史的な理由があります。

  明治になり,富国強兵というスローガンの下,国力の増強に入ります。

  プロシア(ドイツ)の影響の下,国力の増強が図られます。
  
  この当時の国力とは,様々な要素が複合的に重なり合います。

  その一つに,人口というのがあります。

  人口を増やすことが国力増強に不可欠と考えられていました。

  そこで,人口を増やすことが政府の政策になっていきます。

  人口を増やすためにどうすればいい?

  一つは子どもを増やすんだね。

  そうすれば人口は増えます。

  だから「産めよ増やせよ」というのが,合言葉のようになっていました。

  もう一つ,増やすためには「人を減らさない」というのがあります。

  別な言い方では「人を死なせない」ということです。

  死ぬ原因は様々のものがあります。

  しかし,当時脅威となっていたのは伝染病です。

  今とは時代が違います。

  伝染病,これは今で言うところの感染症です。

  医師も感染症は怖い病気と考えています。

  症状がどの感染症に当たるのか,判断が難しいからです。

  原因が分からなければ,対策も予防もできません。

  そのため,当時は伝染病を予防することが重要と考えられたのです。

  その中でも,結核は特効薬がなく死に至る病と恐れられていました。

  そこで,保健所はこの点に対する対策として生まれたものといえます。

  母子保健と伝染病に対する相談と予防です。

(2) 地域保健法(1994)

  さて,このようにして生まれたのが保健所です。

  しかし,近年は社会構造の変化から,医療の現場は病院などの施設から職場家庭,あるいは大きな意味で地域社会へと移りつつあります。

  介護などが,この典型です。

  介護は病院ではなく,それ以外の家庭などが中心になりつつありますね。

  また,医療行政の中心は,国や都道府県からより身近な市町村へと移ってきました。

  そこで,旧保健所法は改正され地域保健法に生まれ変わりました。

(3) 過去問

  そして過去問です(笑)。

問題 1 わが国の衛生行政は,国の段階では文部科学省が中心となっている。

問題 2 わが国の衛生行政は,地域社会・学校・職場の3つの分野に大別される。

(4) 保健所

 ① 設置

  保健所は基本的に都道府県ごとに設置されます。

  国ではなくて都道府県です。

  間違えないでね。

  また,特別区にも設置しなければなりません(地域保健法5条)

  それ以外に,政令指定都市(19市),中核市(40市)保健所政令市(7市)が設置しなければなりません(2011年3月)。

  また,保健所の所長は,原則として医師がなることが定められています。

  しかし,実際上は医師不足の地域もあります。

  そこで,例外的に医師以外の者がなることが認められています(地域保健法施行令4条2項)。

  現在,全国に494ヶ所の保健所が設置されています(平成21年4月)。

  大体,10万人に1ヶ所という感じです。

  しかし,現在,統廃合によって数が減っています。

 ② 業務(仕事)

  それじゃ,保健所の仕事は何?
  
  これはいっぱいあるね。

  でも中心的な業務は何ってことです。

 a まずは,市町村に対する専門的・技術的支援です。

  保健所は広域的・専門的・技術的ノウハウを持っています。

  そこで,それを市町村にフィードバックしていくことです。

  ここが最も重要です。

  試験的にもね。
  
  情報の収集とその整理活用,また調査研究です。

 b 次は母子保健対策です。

  未熟児訪問指導,養育医療,障害児療育指導,小児慢性特定疾患などです。

  養育医療は母子保健でやります。

 c 精神保健対策

  近年,多くなっている精神疾患に対する保健対策です。 
 
  市民からの専門相談を受けます。

 d 難病対策

  特定疾患といわれているものがあります。

  世間で言うところの「難病」です。

  現在,130疾患が指定されています。

  これは保健所が窓口となることが多いです。

  ただし,東京は市役所なども窓口になっています。

 e 感染症対策

  以前の伝染病です。

  今でも怖い病気ですね。

  最近では,性感染症対策が盛んです。

  よくテレビなどで広告をうっているでしょ。

  「HIV検査は無料です」とかね。
  
 f その他

  食品衛生とか,環境衛生とか,あるいは薬事などの監視だとか,いっぱいありますね。

  みんなの(国民の命)を守る仕事です。

  まさしく公衆衛生です。

  具体的には地域保健法の2条に列挙されています。

  1 「衛生思想の普及および向上に関する事項」
  2 「人口動態統計に関する事項」
  3 「栄養の改善および飲食物の衛生に関する事項」
  4 「住宅、水道、下水道、廃棄物の処理、清掃、その他の環境の衛生に関する事項」
  5  保健所の環境衛生業務は、諸種の公害監視、建築物の衛生指導等の推進
  6 「保健師に関する事項」
  7 「公共医療事業の向上および増進に関する事項」
  8 「母性および乳幼児ならびに老人の衛生に関する事項」
  9 「歯科衛生に関する事項」
  10 「衛生上の試験および検査に関する事項」
  11 「精神衛生に関する事項」
  12 「結核、性病、伝染病その他の疾病の予防に関する事項」
  13 「その他、地方における公衆衛生の向上および増進に関する事項」
  14 保健所は精神衛生に関する教育、広報活動および協力組織の育成など
  15 保健所の医療保護関係の事務については、申請、通報、精神鑑定、通院医療費公費負担に関するもの
  16 保健所の事業は原則としては無料であるが、一部有料のものもある。

  以上,とても多いですね。

  むかしの国試では,この部分がよく出たんですが,最近は出ませんね。
  
  
(5) 過去問

問題3 保健所の事業には,食品衛生に関する事項がある(東京准20)。


 というところで,地域保健の1回目は終了です。

 次回は市町村保健センターです。




こちらのブログはツイッターと連動しています。

ツイッターIDは zackzack1224 です。

なお、保健所の音声動画はyou tubeにあります。

https://youtu.be/rwcNg_sPelU

ここです。

you tube動画、ブログが更新されるとツイッターで知らせます。

それじゃ、また。



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