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呼吸器その5

みなさん,こんにちは。

今日もいい天気です。

最近は春の花ばかり見ていましたが,今日は花じゃないものをアップします。

redrobin.jpg

ベニカナメモチです。

よく生垣に使われていますね。

うちの周りにいっぱいあります。

鮮やかですよね。

ハッとする感じです。

でも,蜂が寄ってくるんだよね。

それが気になりますね。

でも,きれいだ。

きれいなお姉さんは好きです(笑)。


それじゃ,いきますか。

まず,前回の問題の解答・解説です。

問題1 肺葉の数ですね。
    これは,気管支と同じです。
    右肺は,「みぎ」で三つです。
    左肺は二つになります。
    ×です。

問題2 右肺と左肺の比率は10:8~9です。
    1割以上違います。
    右肺の方が大きい。
    ×です。

問題3 前問と同じです。
    右肺の方が大きい。
    ×です。


さて,今回は胸膜・胸膜腔と呼吸筋です。

10 胸膜・胸膜腔

 胸膜・胸膜腔を説明するために胸部の構造を少しやります。

(1) 胸部の構造

  胸部には,内臓を収める胸腔(きょうくう)があります。

  胸腔は胸部内部の空間です。

  そこには肺や心臓などが詰まっているでしょ。

  胸腔の壁を胸壁(きょうへき)といいます。

  胸壁は筋肉でできています。

  胸壁の芯を作っているのが胸郭(きょうかく)です。

  胸郭は12個の胸椎(きょうつい)と12対の肋骨(ろっこつ),そして1個の胸骨(きょうこつ)で構成されています。

  胸椎とは背骨のことです。

  肋骨は12対あるので24本あることになります。

  「対」とは2本ということです。

3-36.jpg

  そもそも,肺は,この胸郭の中に浮かんだ弾力性のあるスポンジ状の臓器です。

  胸膜(きょうまく)は,肺を二重に包む薄い膜のことです。

  二重に包んでいるので,2つあります。

  まず,胸壁の内側を覆っている膜を胸膜といいます。

  胸壁は,胸膜という薄い膜で内張りされているんです。

  内側から,わざわざ膜を張っているんだ。

  これは,胸の壁側(かべがわ)の膜という意味で壁側胸膜(へきそくきょうまく)といいます。

  これが一つ目の膜です。

  次に,肺を包んでいる膜も胸膜と言います。

  こちらは肺の表面を覆っている膜です。

  こちらの膜は,肺臓側の膜という意味で臓側胸膜(ぞうそくきょうまく)といいます。

  これが二つ目の膜です。

  この壁側胸膜と臓側胸膜は,肺門の周囲で連絡して(つながって),胸膜腔(きょうまくくう)という空間を作ります。

  これは閉鎖された空間です。

  そのため,胸膜腔は出口のない袋となります。
3-37.jpg

  上図の拳が肺に当たります。

  手首の辺りが肺門です。

  ビニール袋が胸膜です。
  袋が二重になっているでしょ。

  外側が壁側胸膜で,内側が臓側胸膜です。

  中の空間が胸膜腔です。

3-032.jpg


  人体を上から見ると上図のようになります。

  壁側胸膜と臓側胸膜の間が胸膜腔です。

  水色とピンクの間の,白いところが胸膜腔です。

  ピンクのところは肺です。

(2) 機能

  次は機能です。

 ① 肺の保護

  まずは,肺にかかる衝撃を和らげて保護しています。

  みなさんも,胸を打つときがあるでしょ。

  そういうときの保護です。

 ② 胸膜液(きょうまくえき)(漿液(しょうえき))

  胸膜腔には胸膜から分泌される胸膜液で満たされています。

  そういう意味では,満たされているので空間はありません。

  したがって,CTなどで見ても袋の内腔(ないくう)は見えません。

  この胸膜液のおかげで,呼吸をする際に肺が胸腔内で滑らかに動くようになっています。

  胸膜液は,摩擦を減らす潤滑剤になっています。

  これは腹膜・心膜などにある漿液と同じ潤滑剤です。

 ③ 陰圧状態

  胸膜腔は,大気圧より常に陰圧になっています。

  大気圧は前回もやりましたが,私たちの体は常に押されています。

  これが大気圧です。

  陰圧とは,胸膜腔内部の圧力が大気圧より低いことをさしています。

  そして,この気圧の流れは決まっています。

  気圧は高いところから低いところへ流れます

  高いところを陽圧(ようあつ)といい,低いところを陰圧(いんあつ)といいます。

  胸膜腔は常に陰圧ですから,そこへ空気が入ろうとします。

  つまり,肺は常に広がろうとすることになります。

  大気圧は760mmHGです。

  呼気時(息を吐いている時)は,それ(760mmHG)より-4mmHGぐらいです。

  吸気時(息を吸っている時)は,さらに下がって-8mmHGぐらいです。

  これは横隔膜が下がって,さらに陰圧化するからです。

  胸膜腔は常に陰圧ですね。

  そのため,胸壁や肺胞壁が損傷して胸膜腔に空気が入ると,陰圧が保てず呼吸困難になります。

  いわゆる,気胸(ききょう)といわれるものです。

  気胸については疾患でやります。

11 呼吸筋

(1) 構造

  呼吸は吸息(きゅうそく)と呼息(こそく)の運動で肺胞内の換気を行います。

  呼吸運動は肺がしているのはなく,肺の周りの筋肉が行います。

  主に横隔膜と肋間筋で行います。

  そして,補助的に腹筋を使います。

 ① 横隔膜(おうかくまく)

  横隔膜は,ドーム状の薄い筋肉の膜です。

  肺の下,胃の上あたりに位置して,胸部と腹部を分けています

  鳩尾の少し上あたりです。

  この横隔膜が上下することで,呼吸を助ける働きをします。
  
 ② 肋間筋(ろっかんきん)

  肋間筋は外肋間筋(がいろっかんきん)と内肋間筋(ないろっかんきん)があります。
  
  外肋間筋は,斜め前下方に走行しています。

  外肋間筋が収縮すると肋骨が上がります。

  内肋間筋は,斜め後下方に走行します。

  内肋間筋が収縮すると肋骨が下がります。

3-34.jpg

  この肋間筋は,焼肉でいうところのスペアリブです(笑)。

  おいしいよね(笑)。

 ③ 腹筋(ふっきん)

  お腹の筋肉ですね。

  腹直筋(ふくちょくきん)と言います。

  骨格を動かす筋肉で,骨格筋(こっかくきん)にあたります。

  意識的に動かせるでしょ。

  これは随意筋です。

  意識的に動かせる筋肉を随意筋といいます。

(2) 機能

 ① 横隔膜

  息を吸う(吸気)と横隔膜が収縮して下に下がります

  すると,肺が広がって空気が流れ込みます


  逆に,息を吐く(呼気)と横隔膜が弛緩(しかん)して(ゆるんで),上に上がります

  すると,肺が縮んで空気が出ます

  下の画像をクリックすると大きくなります。

3-033.jpg

  横隔膜は,傘のような形をしています。

  横隔膜が収縮すると,傘の中心が引っ張られて平たくなります。

  そうすると,胸郭が広がります。

  この呼吸(腹式呼吸)は意識的にできるでしょ。

  横隔膜は横紋筋ですから随意筋になります。

  随意筋だから意識すればできるんだね。

  横隔膜が痙攣するとしゃっくりが出ます。

  ついでに,焼肉でいう「ハラミ」の部分です(笑)。

 ② 肋間筋

  外肋間筋が収縮すると,肋骨を引き上げます。

  肋骨が上がると,肺を広げて空気を取込みます

  内肋間筋が収縮すると,肋骨を引き下げます。

  肋骨が下がると,肺が縮み空気が出ていきます

  吸気時(息を吸う時)は外肋間筋を使い,呼気時(息を吐く時)は内肋間筋を使います。

  間違えないでね。

  ここは語呂合わせを使えますね。

  「外の空気を吸う」と覚えるのがいいかな。

  つまり吸気時(息を吸う時)は外肋間筋を使う,ということですね。

  悪くない語呂ですね(笑)。

  下の画像をクリックすると大きくなります。
3-35.jpg

 ③ 腹筋

  腹筋は安静時には使いません。

  呼吸が苦しいときなどに使っています

  息が苦しいときに,息を吐くとき(呼気)に使っています。

  例えば,激しい運動などをするとお腹(腹筋)が動くでしょ。

  こういう時に使います。

(3) 呼吸の種類

 ① 胸式呼吸

  主に肋間筋を使って呼吸します。

 ② 腹式呼吸

  主に横隔膜を使って呼吸します。

 ③ 胸腹式呼吸

  胸式(きょうしき)呼吸と腹式(ふくしき)呼吸の両方を使った呼吸です。

  私たちは,普段この呼吸をしています。

 ④ 呼吸数

  成人の場合,1分間に15~17回の呼吸を行っています(個体差はあります)。
  
  安静時に,1回の呼吸で出入りする空気の量を「1回換気量」といいます。

  だいたい,約500mlです。
  
  通常,睡眠時には少なく,運動時に多くなります。

  このあたりは,呼吸機能検査でやります。



それじゃ,最後は過去問です。

問題1 胸膜は2枚の粘膜からなり,分泌物は摩擦防止にはたらく。

問題2 胸膜腔は常にわずかに陽圧に保たれている。

問題3 吸気時に横隔膜は収縮する。

問題4 吸気時に内肋間筋は収縮する。

問題5 吸気時に胸腔内は陽圧である。


次回は,血液ガスの基礎を予定しています。

それでは,みなさんお疲れさまでした。




 音声動画はyou tubeにあります。

 https://www.youtube.com/watch?v=mj5hbT-7SEw

 https://www.youtube.com/watch?v=YSElhVsJga0

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